日本経済新聞社は名前からして新聞社で、エンジニアの組織っぽくない印象がありますが、中のエンジニアのレベルは高いです。
日経新聞社は日本の新聞社の中ではいち早くエンジニアリングの強化に取り組んできました。社内にはエンジニアとデザイナーが合わせて 80 人近くいます。
技術スタックもモダンです。
- 最高スペックの Macbook Pro が支給される
- スクラム開発を実践している
- モダンな技術スタック(AWS、GCP、Farebase、Fastly、Go、React...)を兼ね備えている
これらの条件は、大手 SIer で古臭い COBOL を見てうんざりしている人にとっては非常に魅力的に映るのではないでしょうか。
日経新聞ほどのトラフィックがあるサイトはなかなかありません。
非常に大きなトラフィックをさばき、大量のユーザーを抱える日本有数のウェブサイトを構築していく経験は、エンジニアとしての市場価値を高めるでしょう。
転職後に良い経験が積めるので、もし次に行きたくなってもさらに年収をあげられる可能性が高いです。
日経新聞社は年収が高い
日経新聞のエンジニアの求人は年収 600 万円 〜 1,000 万円で出されています。
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日経新聞は古き良き日系大企業で、年収水準がそもそも高いことで有名です。 未だに記者が偉いという文化は残りつつも、年収水準は変わらないので、普通に働いているだけで 100%間違いなく年収 1000 万を超えます。
日経新聞はビジネスマンの需要をほぼ独占しているので、今後もよほどのことがない限りは揺らがないでしょう。
少なくともこの先 20 年は年収 1000 万以上です。
日経新聞の福利厚生がすごい
額面の年収だけ見ると野村総合研究所などの方が高そうにも見えますが、福利厚生が凄まじいです。 社内にはジムがあります。
各種手当の充実が素晴らしいといえます。
- 住居費補助:月額 24,000 円
- 住居費補助賃貸加算:賃貸物件入居者に月額 3,000 円
- 子手当:子 1 人につき月額 13,000 円。
- 満 3 歳に達し、幼稚園・保育園・小学校に通う子 1 人につき月額 11,000 円
手当云々よりも年収が高いほうがいいのは間違いないですが、日経新聞は年収が高い上に色々と手当をつけてくれるので嬉しいですね。
本社が大手町なので、遊びに行くのも便利です。
手当などについては、「同一賃金同一労働の原則」はどこいったという感じではありますが、自分が得ならそれが一番いいんです。
日経新聞は年功で年収が上がっていくから最高
「年功序列など不要」と思っていた時期が私にもありました。
明確に誤りです。
年功序列で、長く働けば確実に年収が上がっていくことの安心感は半端ないです。
窓際でサボっていても高年収のおっさんはたしかにムカつきますが、ベンチャーはもっと悲惨です。
ベンチャーでは、無能でも社長へのごますりがうまい人間が出世します。 年功で給料は上がっていかないので、社長へのごますり合戦になります。
また、給料が上がっても年に 5000 円とか、大学生のアルバイト 2 時間分くらいしか増えないので、全く意味がありません。
ベンチャーはクソです。大手 SIer からベンチャーに転職するくらいなら日経新聞に転職しましょう。
ベンチャーに夢を見るな!やりがいもないし給料も安いブラック環境が現実
コーディングテストはどんな内容が出る?
エンジニアで応募すると、採用過程でコーディングテストが課されます。 GitHub のリポジトリに招待されて、1 週間くらいを目処にコードを push して評価してもらいます。
技術面接では 3 人の面接官が push したコードについてあれやこれやと突っ込んできます。
ただ課題を解くだけでなく、上手に解いて、かつその内容について説明できなければいけません。
面接官は現場の人間なので、その人が得意な分野について細かく突っ込んできます。 たとえば、キャッシュ技術について詳しい人が面接官にいたら、作った課題を高速化するにはどうすればいいか、みたいな質問がバンバン飛んできます。
課題の難易度は普通です。現場でコードを書いていれば 1 週間でこなせるとは思いますが、幅広く基礎力を問われる良い問題が出ます。
詳しい内容については書けませんが、フロントエンドなら構文解析の仕組みなどを勉強しておくのがいいと思います。 バックエンドの場合はオブジェクト指向+ドメイン駆動設計で普段からコードを書いておきましょう。
コードの意図はよどみなく説明できなければいけません。けっこう厳しく見られるので、普段からコードを書いていないと突破は難しいように思います。
コーディングテストが突破したら、部長との面接
コーディングテスト突破後は、エンジニア部門の課長っぽい方との面接です。
課長っぽい方の面接 ↓ 課長っぽい方+部長っぽい方+人事の面接
が同日に行われた記憶があります。
こちらの面接は特殊なものではありません。
- なぜ転職活動を始めたのか?
- どういうキャリアプランを考えているか
- チームをどうやって作ってきたか
みたいな話です。
どこの会社でも似たような内容が聞かれると思います。
日経新聞が抱えてそうな課題を、自分の経験を活かして解決してける点をアピールしましょう。
もちろん、日経新聞の課題を事前に把握しておく、なんて真似はできないので、「聞かれた質問」の背景にありそうな課題を察して、「自分はこんな経験をしてきた。だから、御社のこんな部分の問題の解決ができそうですよ」というのを暗にほのめかすのが良いです。
最終は出社して役員面接
日経新聞の最終面接は直接役員に会いにいきます。 日経新聞のビルで役員と話して、「君を働きたい」と言われたらゴールです。
最終はリモート不可なので、要注意です。 必ず有給を取得しましょう。日経新聞の役員は基本、ものすごく忙しいです。
予定を押さえてもらった後に変更するのは困難ですし、キャンセルはものすごく印象が悪くなります。
ちなみに日経新聞の場合は、「入ってしまえば年収が上がる」ので、特に希望年収でふっかける必要はないとリクルーターに言われました。
とにかく入社してしまうのが良いでしょう。内定が出た時点で「年収 1200 万円以上」が確定します。
あとはおしゃれな大手町勤務も確定です。
ここで紹介しておきますが、自分は マイナビエージェントのリクルーターさんに紹介してもらって、日経新聞の最終までいきました。 非常に助けられましたので、皆さんにもおすすめです。
SIer 出身だとプロジェクトマネージャーでの転職もおすすめ
大手 SIer から転職する場合は、プロマネ職で応募したほうが通りやすいです。
もちろんプログラマとしての職種がないわけではないので、どちらでも応募はできます。
ただ、手を動かすエンジニアは 20 代が中心です。
それ以上の年次だと、プロジェクトマネジメントが求められる傾向があります。
その辺はさすがに日系大企業という感じがしますね。
日経新聞の開発組織はすべてが内製というわけではなく、外部ベンダー(協力会社)のメンバーもいます。 社内のエンジニアをマネジメントする人も必要です。
部署としては、プロマネ職が全体的に足りていないので、SIer 出身の人は重宝されます。
プロマネをやりながら最新技術に触れることもできるので、SIer のキャリアを活かしながら、新しい経験を積みたい!でも年収は下げたくない!という人にはめちゃくちゃマッチします。
間違いなく、大手 SIer よりも技術的には良い経験が積めるでしょう。
大手 SIer から転職しても年収はあまり下がらないでしょうし、中堅 SIer や SES からの転職であれば、むしろ年収が上がる人も多いはずなので、日経新聞への応募は非常におすすめです。
日経新聞に応募するなら、リクルーター経由が一番確実です。
繰り返しになりますが、 エージェントのリクルーターが熱くプッシュしてくれると、結果として書類も通りやすくなるのでおすすめ度が高いです。
個人的には、NTT データ、NRI、大塚商会、富士通、NEC、日立、アクセンチュアのような大手 SIer からの転職先に、日経新聞は最もおすすめできる企業の 1 つです。 前職の経験を活かしつつ、年収も上がり、そして福利厚生もよく、残業時間が半分になりますので、完全に上位互換の転職先です。
日経新聞は残業が多いイメージがありますが、エンジニアの残業時間は 20 時間程度です。
「みなし労働時間/日:7 時間 30 分」と普通より少ないので、実際は 10 時間程度しか残業してないのではないでしょうか。
ホワイト高給環境で、ぜひスキルアップを狙ってください。
日経新聞くらいの大きなトラフィックが発生するアプリケーション取り扱った経験というのは、非常に市場価値が高いです。 ミッションクリティカルなシステムを運用する経験も貴重です。
これほどの規模のシステム運用は、スタートアップや大手 SIer でもなかなか経験できないでしょう。 ぜひ、良い機会なので、応募してチャレンジしてみてください。