エンジニア転職のリアル

ベンチャーに夢を見るな!やりがいもないし給料も安いブラック環境が現実

2021/08/18に公開
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ベンチャー(スタートアップ)でのキャリアアップを勧める人がいます。 ベンチャーだとスキルが身について市場価値が上がるとか、自由で裁量があるとか、キラキラしたイメージを植え付けようとしてきます。

ベンチャーはそんな良いものではありません。

やりがいもないし、給料も安い。 労働時間は長くて雑務が多いブラック企業です。

キラキラしているように見せるのは、そうしないと人が入ってこないからです。ブランド力がないんです。

ベンチャーは自分で作るからこそメリットがあるのであって、ベンチャーでわざわざ働く意味は全くないです。

従業員としてベンチャー企業に入るのは特殊なケースを除き、避けた方がいいです。

メリットが少ないからです。

ベンチャーは年収が低い

ベンチャーはとにかく年収が低い。これに尽きます。 年収が低い上に、上がらない。

昇進時の昇給幅が年間で 5000 円とか馬鹿にした金額になっています。副業でもしたほうがマシです。

年収が低いですが、仕事が楽というわけではありません。 むしろ、安月給で働きまくります。忙しい上に、余裕もないのでギスギスしています。

では従業員に何のメリットがあるのかというと、「やりがい」であったり、「自由そうな雰囲気」に夢を見るわけです。

ベンチャーにやりがいとかないですよ。

上から降ってきた仕事をやらされる、という点では大企業もベンチャーも変わりありません。

ただ給料が安くなるだけです。

大企業だと社長のトップダウンが現場まで介入することはありませんが、ベンチャーの場合、ワンマン社長のトップダウンが現場に降りてきます。

いちいち社長に指示や承認を仰ぐベンチャーの息苦しさは大企業をはるかに超えています。

ベンチャーはただ年収が安くなるだけです。 どこにも就職先がない人が最後に選ぶ砦がベンチャーです。踏み台にするしかないでしょう。

大企業からベンチャーに転職するメリットとデメリット、やりがいを経験者が語る

ベンチャーの人は「存在しないものを自分で作り上げていく喜び」みたいのを語る人もいますが、普通に考えて、面倒くさいです。

ないものを作るといっても結局貧乏な施策になることも多いですし、給料の安いところで「ないものを作る」よりも、「最初から良いプロダクトがある会社」で働いた方がいいに決まってます。

まぁ、新しいものを作るほうがエンジニアとしては楽しいんですけどね。

後から参画した巨大プロジェクトで、全体像を掴むのは至難の業ですが、新規プロジェクトだとコードの全体像を短期間で把握できます。

何を頼まれてもだいたい対応できる、という状態は仕事が本当にやりやすく、楽しくなります。

新規にものを作る楽しさ、オーナーシップを発揮できる環境を求めている人は、大きな会社の新規組織に応募するのが良いと思います。

私の経験上、年収 800 万以上のオファーが出て、それでいて自由が確保されています。

パイオニア「STC」は Rust が使えて年収が高いのでおすすめ

ファーストリテイリングやイオンなども年収 2000 万円で募集していたので、普通におすすめです。

マイナビエージェントは日系大企業とのパイプが太く、モダンに環境に生まれ変わろうとしている企業の求人をたくさん紹介してくれます。 ぜひ活用してください。

ベンチャーはブランド力がなくて恥ずかしい

大企業からベンチャーに転職すると、友人に言いづらくなります。

無名の会社だからです。

大企業時代には気付いていなかったかもしれませんが、少なからず「大きな会社で働いている安心感」や「ネームバリュー」に自尊心を支えられていた部分があります。

ベンチャーには何もありません。大企業だと、会社名を言えば「あ、あの会社ですか」と気付いてくれたものが、ベンチャーだと何もなくなります。

会社名を言っても誰も知らないので、社名を話す機会がありません。

社名を言うのも恥ずかしくなります。

無名でブランドがないからです。

地方だとあまり気にならないかもしれませんが、東京だとけっこう恥ずかしいと思います。

少なくとも、マッチングアプリや婚活サイトではモテません。

「会社を作りました。私は社長です」ならいいのですが、ベンチャー企業の雇われ社員はヒエラルキーの最底辺です。

給料が安くてまともな賃貸に住めない上に、モテなくなるので踏んだり蹴ったりです。

ネームバリューのないベンチャーで働くのはやめましょう。

ベンチャーは雑務が多くて何でもやらされる

事務も請求も法務対応も何でもやらされます。 外部委託の面接をしたり、契約書を精査するために弁護士とやり取りをしたり、全部やります。

エンジニア職の人間がです。

開発、マネジメント、社長への報告から稟議に加えて雑務をやります。

自分の専門に集中できる環境の方が成長できるでしょう。

「何でもやれば強くなる」みたいな考え方はやめましょう。

現代の転職市場で評価されるのは、「何でもできる中途半端な人」ではなく、特定の専門領域に特化した専門職です。

「自分は何ができるか」「自分は何ができるようになっていたいのか」と自問自答してみましょう。

「ぼくは弁護士ではないが、契約書をたくさん読めるようになりたい」

みたいに考えているなら、ベンチャーで契約の雑務をやりまくるのがいいです。 そうじゃないなら、考え直しましょう。

まぁ、会社の仕事の流れを一通り、ざっと経験しておくと、独立起業したときに役に立つ、というメリットはあります。 転職市場のスキルアップというより、起業するためのお勉強する場所としてスタートアップを利用するのはとても良い考え方だと思います。

できれば儲かってるビジネスモデルをパクって、ノウハウを完全に真似しましょう。 なお、せこい会社だと、入社時に「競合他社に転職してはならない」とか「似たようなサービスを作ってはいけない」みたいな契約書を書かされます。

ベンチャーは福利厚生がない

  • 住宅ローン手当
  • 社宅提供
  • 健康診断費用負担
  • 育児休暇
  • 社員旅行
  • 資格取得支援
  • 退職金制度

大手企業に当たり前にあったものがありません。

ベンチャーの福利厚生は社員の声を柔軟に反映してくれる...みたいなことは言われますが、会社次第です。 ワンマン社長の会社だと、別に大した福利厚生は追加されません。

給料が安い会社は福利厚生もケチである法則は間違いなくあります。

給料が安いから福利厚生が良い、なんてことは 100%ありません。一事が万事、全てにおいて社員に報いがありません。

資金に余裕がないから仕方がない、という考え方は経営者目線であって、従業員目線ではメリットがないのが現実です。

メリットがない場所で働く意味はありません。ベンチャーは行き場所がなくなったときの最終手段にしておきましょう。

ベンチャーを名乗る中小企業は最悪

「自分たちはベンチャーだ」と名乗っておきながら、大した成長していない中小企業はたくさんあります。 「チャレンジングなベンチャー」なイメージを醸し出そうとしているだけで、別にチャレンジなどしておらず、顧客の奴隷になっている会社もあります。

ベンチャーを名乗る中小企業の特徴は以下のようなものがあります。

  • 社員数が数年であまり増えていない
  • 年収が数年であまり上がってない
  • 使っている技術が古く、トレンドに乗ってない
  • SNS で目立ってない
  • 人が入るたびに辞めていく
  • 中堅層がどんどん辞める

人数が増えないため、上の役職が開かず、どん詰まりになります。 年収も上がりません。

採用を頑張っている割に、ちょっと育ったらすぐに辞めていきます。 会社で働くメリットがないからです。

ベンチャーは人の出入りが激しいものですが、離職率には注意しておきましょう。 ダメな中小企業はとにかく人が辞めます。定着しません。

JTC(日系大企業)とベンチャー、どちらも経験して感じたメリット・デメリット

メリットがないと人は辞めてしまうんですね。 逆に給料が良い大企業は、どんなに仕事がつまらなくてもなかなか人が辞めません。

もちろん、古い大企業の場合は、市場価値が上がりづらい仕事ばかりで、転職する勇気がない人が多いから、というのもありますが。

かといって、ベンチャーだと市場価値が上がるとは限りません。

転職時は、働いていた会社のネームバリューもかなり見られます。ネームバリューのある会社で働きましょう。

もちろん、メルカリのように「5 年後のプラチナ企業」を狙うのは(当たれば)良い作戦です。

コミューンはベンチャーとは思えないほど年収が高いです。

コミューンの年収が高い!企業研究して技術スタックを調べよう【おすすめスタートアップ】

年収が高いベンチャーからのオファーが欲しい人は、転職ドラフトが最も有用です。

スキルを書いておけば、ガンガンスカウトが飛んできます。


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