エンジニア転職のリアル

福岡でリモートワークは幸せか?楽しいか?おすすめか?実体験を告白

2020/08/28に公開
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世間のコロナへの関心も薄れていますが、コロナが終わってもリモートワークを継続する企業も多数あるでしょう。

企業が長期間フルリモートを取り入れてしまうと、社員はフルリモート前提の働き方に最適化されます。

そこで突然「やっぱフルリモートやめるわ」というと、離職されてしまうリスクもあるため、中小企業の経営者としてはフルリモートは不可逆な決断となります(大企業は条件が良いため、そんな簡単には社員は辞めません)

さて、そんなフルリモートを活かして、「福岡に引っ越して家賃を安くして、広い家で伸び伸びとリモートワークしようかな」と考えている人もいるかと思います。

そんな方のために、福岡でフルリモートで 1 年以上働いた体験談を語ります。

結論、良い点ももちろんありますが、総合的には人生がつまらなくなるのであまりおすすめできません。その理由も後で述べます。

福岡は東京に比べて家賃が半分になる

家賃のメリットはめちゃくちゃ大きいです。

家賃しかメリットがないと言っても過言ではありませんが、本当にあまりあるメリットがあります。

福岡は家賃が東京都心の半分になります。

都心の家賃 20 万円レベルの家であれば、福岡なら 10 万円で住めます。

新築 80 平米で家賃 15 万円、みたいな物件が普通にあります。 東京の品川あたりに住むなら家賃 40 万円くらいする条件の物件が、福岡の西新で 15 万円だったりします。

福岡で働く人、リモートワークを目論む人はまず、家探しに行くかと思いますが、最初は家賃の安さに驚くでしょう。

こんなに安くてこんなに広くて新しい家に住めるのか...!と。

ちなみに自分は博多駅前のアパマンショップに飛び込みで行って部屋を探しました。

東京のアパマンはクソでしたが、博多駅前店は福岡中の優秀な人材が集まっているらしく(自称)、けっこう優秀でした。

さて、福岡で家を探す場合、家族連れの方は姪浜、藤崎、博多、大濠公園、六本松、百道あたりで家を探すことになるでしょう。

天神、赤坂、中洲あたりはそれほど物件が多くないですが、一人暮らしならこの辺に住まないと全然遊べません。天神に徒歩で行ける距離に住むのがおすすめです。 マネーフォワードの福岡オフィスも天神にありますね。

東京に例えると、

  • 中洲=新宿歌舞伎町
  • 博多=東京、品川
  • 天神=渋谷
  • 赤坂=恵比寿

六本松や藤崎はちょっと郊外にいった感じ。

百道浜はみなとみらいや豊洲の劣化版のようなイメージです。

広くて家賃が安い、というメリットは大きいため、「フルリモートで快適な部屋がほしいんだ!都心の部屋は高すぎる!」という人にとっては相当魅力的に映るでしょう。

ただ、福岡は家が広いだけで、それ以外のメリットはほぼありません。

暇になります。

カフェが少ない

都心のように歩けばカフェが見つかる、みたいなことは天神以外ではありえず、とにかく行く場所がないです。

朝カフェで読書したくても、カフェがありません。

大人の憩いの場であるカフェの数が少ないのは、QOL を大幅に下げます。

遊ぶ場所が少ない

子供連れの場合はマークイズももち、西新商店街、マリナタウン、大濠公園。

独身の場合は博多駅、天神、中洲などをウロウロすることになるでしょう。

たまにキャナルシティで映画を観て、中洲のリバレインに寄って帰るみたいな感じかもしれません。

飽きます。

選択肢が東京の 100 分の 1 もなく、3 ヶ月住めば同じルーティンの繰り返しになります。

クラブや居酒屋の料金が安いのは若い人にとってメリットかもしれませんが、デートは毎回天神...みたいな感じで、これも退屈です。

ちなみに「福岡は飯が安くてうまい」は幻想です。

旅行者の思い出補正がかかっているからでしょう。

東京の方が安くてうまい飯は多いです。

インフレの波は福岡にも来ていて、全然安くないです。東京と食事の料金は変わりません。

いちご(あまおう)は明らかに安いです。

## 広くてきれいな公園は幻想

子供がいる方は、福岡に行けば広くてきれいな公園があるんだろうな、と想像するかもしれませんが、広くてきれいな公園は大濠公園くらいで、公園の総数は確実に東京の方が多いです。

福岡の中心部には良い感じの公園がほとんどありません。

遊具も古臭く、あまり清潔ではありません。大濠公園が最強すぎて幻想を抱いてしまいがちですが、東京の方が子供を遊ばせるのに困りません。

公園の数は少なく、緑も少ないです。

交通マナーが悪く、人間の育ちが悪い

福岡の交通マナーは最悪です。

「みんなの交通マナーが悪いから、俺も悪くないと損をする」という思考が福岡人の根底にあります。

車のマナーも最悪ですが、自転車もうざいです。

狭い歩道をビュンビュン自転車が飛ばしていて、安心できません。小さい子供にとっては大きなリスクでしょう。

電車やエレベーターを譲る気持ちが全く無く、どいつもこいつも自分のことしか考えないゴミばかりです。

東京の港区や中央区、横浜のみなとみらいに住んだことがある人が福岡に引っ越すと、マナーの悪さに間違いなく驚きます。

足立区のマナーレベルと同じくらいなのでしょう。

福岡の生活は飽きる

福岡の生活は飽きます。

私も福岡生活に夢を抱いて引っ越しましたが、半年経つと、「こんなつまらない場所で悶々と過ごして、俺は生きている意味があるのか...」と自問自答したものです。

広いベランダから外を見下ろして、「退屈だ」とぼやいていました。

ワクワクする場所が全然ありません。福岡が地元だった方なら、地元の仲間と遊びに行けるかもしれません。 ですが、福岡に縁もゆかりも無かった人にとっては、福岡はただ暇なだけの場所です。

ちなみに蛙ゲコゲコのような田舎ではありません。

福岡は「程よく都会」というほど都会ではありませんが、蛙が鳴くレベルの田舎ではないです。

家族がいれば幸せ、という人には福岡も良い

新しい店に行きたい、新しい人に会いたい、タワーマンションが好きだ、都会の夜景に憧れていた、みたいな人が福岡に引っ越してしまうと退屈で仕方ないでしょう。

一方で、「家族でご飯を食べて、週末は車でお出かけできれば幸せ」みたいな価値観の人に福岡は合ってます。

世間一般的に「家族第一でそれ以外の喜びを求めない勤勉なサラリーマン像」が正しいとされがちですが、価値観は人それぞれです。

自分に素直になりましょう。世の中の標準的な価値観は無視して、平凡な家族像が退屈と感じる自分を否定しないでください。

お前はお前、俺は俺です。つまらないと感じる自分の感性を大事にしてください。

あとは、野心がない人に福岡は良いと思います。 変化が少ないため、欲望が掻き立てられたり、憧れの気持ちが刺激されることも少なくなってきます。

福岡に引っ越すと、去勢されたサラブレッドのように、ギラギラとした野心が消えていくのを感じることでしょう。

そんな野心とは無縁で、「温かい家庭があれば俺の人生は十分」みたいな人には、福岡がすごく合っていると思います。

具体的には、映画「アバター 2」を観て、こんな森の中で家族と暮らせたら幸せだなあ...みたいに考える人じゃないと、福岡は暇です。


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