福岡から東京へ、リモートでの引っ越しでアパマンショップを使ったので、実際のところの感想を語ります。
リモートというのは、完全にメールと電話と郵送だけでやり取りを行い、引っ越しまで行ったということです。
福岡から東京に飛行機で飛んで内見する、みたいな時間がなかったからです。
最初から最後まで、内見ゼロで、ネット上の情報だけで決めました。
仲介手数料は 20 万円以上でした。
アパマンショップの人が 20 万円に値する仕事をしていたかどうか厳しく評価してみます。
アパマンショップを使った経緯
アパマンショップを利用した経緯についてです。
最初にSUUMOやHOME'sで条件を指定して物件を探していました。
良い物件が見つかったら、サイト上から「内見を依頼する」みたいなボタンを押せば、不動産の仲介業者から連絡が来ます。
HOME's 経由でリテラプロパティーズから連絡が来たのですが、一度やり取りした後のレスポンスが遅かったので、再度 SUUMO で「お問い合わせ」を送信しました。 そこですぐに連絡が来たのがアパマンショップです。
リモートの引っ越しでレスポンスのスピードは非常に重要です。 実際に会えないのですから、メールで即レスしてくれない人は信用できません。
その点で、レスポンスが早かったアパマンを選んだ次第です。
結論
最初に結論です。 アパマンショップは仲介手数料や敷金・礼金を支払うまでは非常にレスも早く的確だったのですが、お金を払った後は露骨に対応が雑になったので、あまりおすすめできません。
やり取りしている相手を「顧客」として見ているならば、長期的な付き合いも視野に入れて丁寧にサポートするものです。
私が以前、タワーマンションに引っ越すときにお世話になったケン・コーポレーションの方などは、引越し後にお花を送っていただいたり、お手紙をいただいたり、とても親切にしてくれました。
相手を「金をむしる使い捨て」と見るか、長く付き合っていく「顧客」とみるかの意識の違いで、対応に差が出てくるのだろうと思います。
アパマンショップさんが長期的な付き合いを考えているか、少々疑問が残りました。
もちろん、賃貸契約の対応は「人による」と思います。担当者の経験値や人間性によって評価が変わる可能性はあります。
しかしながら、社員を作るのは「会社の文化」です。
売上を残した後に雑になるのはアパマンの文化なのかも、と感じてしまっておりました。
ただ、福岡に引っ越すときに使ったアパマンショップ博多駅前店には優秀な人が多かったので、絶対にダメとは言い切れません。
以下、アパマンの良くなかった点と、リモート引っ越しの反省点を述べます。
連絡が遅い
仲介手数料を支払った後はやはり連絡が遅くなりました。
引っ越す側としては、100 万超のお金を払ってしまうと、もう後に引けません。 締切のあるリモートの引っ越しということもあり、1 度契約が進み始めると、後戻りやキャンセルは難しくなっていきます。
引越し業者にお金を払ったり、契約書を交わした後だとどうしようもありません。
相手の足元を見て態度を変えるのは良くないですよ。
段取りができない
リモートでの引っ越しでは、代わりに採寸してもらったり、契約書類のやり取りを郵送で行ったりと、色々と必要な作業を先読みして準備しなければいけません。
次に何をして、その次に何が必要かを俯瞰して進捗を管理する、マネジメント能力が要求されるのです。 アパマンの担当者にはマネジメント能力を感じませんでした。
というより、目の前の新しい客の内見に精一杯で、並列で作業を回せていない印象を受けました。
たとえ内見中であっても、脳内では並列に処理を回し、事前に連絡しておくとか次に何が必要かを連絡するなどの気配りは最低限必要です。
結局、こっちから「あれも必要ではないですか、これも必要ではないですか」と聞いて、その後でアクションを起こすような状況でした。
重要事項説明を忘れる
リモートでの引っ越しだと、重要事項説明がテレビ電話越しになります。
郵送で契約書が送られてくるのですが、「サインして返送してください」とだけあって、重要事項の説明についての連絡が一切ありませんでした。
以下のように、「宅地建物取引士が面談して口頭で説明しなければならない」という決まりがあります。
重要事項説明書は、借主や買主を守るための書面であり、借主や買主が誤った判断で契約することを防止する役割がある。 重要事項説明は、宅地建物取引業者(不動産会社のこと)が書面を交付し、宅地建物取引士が面談して口頭で説明しなければならないことになっている。
賃貸の重要事項説明書と賃貸契約書の違いは? 民法改正の影響を解説
私の方から「重要事項の説明はないのでしょうか」と聞いて初めて、Zoom でやりましょう、と提案されました。
少々危なっかしいのではないでしょうか。
重要事項説明の日程調整も私が主導で行いました。もう少し頑張ってほしかったのが本音です。
頼んだ仕事をやらない
引越し後に問題が見つかったので、アパマンショップの担当の人間に連絡しました。
「明日、管理会社に問い合わせておきます」と回答がありましたが、全く音沙汰なしです。
このように、「頼んだことをやらない、進めないこと」が転居前から何度も何度もありました。
無能なんだと思います。
最悪の管理会社「リブマックス」の物件を紹介された
リブマックスというめちゃくちゃ評判が悪い会社の物件を紹介されました。
「なんかずさんな会社だな、やり取りもまともに進まないし、何かにつけて金を取ってくるやばい会社なのでは?」
と思っていたのですが、実際にひどい会社でした。
入居後に評判を検索してみたら、案の定ひどいものでした。
紹介された時点で、管理会社の評判を検索してみた方がいいです。ひどい管理会社は露骨に色んな金を奪ってくる上に、問い合わせしても反応がありません。
部屋の掃除は行き届いていない上に、エアコンの説明書すら渡してもらえませんでした。
網戸が破れていたと連絡しても、修理には一切来ません。部屋の故障には一切対応してもらえないということです。
経営がやばいのか、入金はとにかく早くと急かされます。この記事を読んだ方は、絶対に「リブマックス」が管理している物件に住まないでください。
本当にずさんな管理会社です。迷っている方は試しに一回電話してみればいいです。
何一つ問題は解決せず、対応している人間に「仕事をしようとする意志」が全くないことに一瞬で気付くでしょう。
契約してしまってからでは遅いので、気付いたらリブマックスを避けてください。
リモートで引っ越しするときは内見した方がいい
私の経験からアドバイスできるのは、県外に引っ越しするときは内見しろ、です。
物件は入ってみないと細かいことはわかりません。インスタで加工した女の子が別人になるように、賃貸の写真で受ける印象も実際とは異なるものです。
県外引っ越しだと、わざわざ内見のために飛行機に乗ってホテルを取るのはものすごく面倒ですが、できる限り内見しましょう。
内見のもう 1 つのメリットは、やり取りする相手と直接会話できる点です。 フルリモートで 1 度も合わないまま話を進めると、どうしても不信感が募ります。
相手には相手の事情があるにも関わらず、対応が雑だと腹が立ったりもします。
私の件ではさすがに雑すぎますが、1 度でも会っていればここまでの不信感は抱かなかったでしょう。 逆に言うと、リモートでの対応はよほど注意が必要です。どんなときであってもです。
会話できない分、相手が色々とネガティブな想像をしてしまうからです。
「会って話して使えなさそうだな」と判断したら別の業者に切り替えることもできます。
私は東京から福岡に引っ越すとき、1 件目の賃貸業者の人は会って 30 分で切り上げました。
事前に連絡していたにも関わらず、段取りが全くできていない無能だったからです。
直接会えば、無能を切ることもできます。不誠実な人間との関わりを最小限にもできます。
だから、内見に行きましょう。 すべてをリモートで済ませるのはかなりリスクが高いです。