エンジニア転職のリアル

「カジュアル面談」は時間の無駄|カジュアル面談で何を聞けばいいのか?

2022/09/02に公開
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転職活動では「カジュアル面談」という儀式があります。

「企業と求職者がお互いに気負わずに気軽に情報交換しましょう」という体裁で行われる面接です。

ウェブ系の面接ではカジュアル面談から始まるケースが多く、必然的に選考回数が 1 回プラスされます。

3 回で終わるはずの選考にカジュアル面談分が 1 回プラスされるので、準備や日程調整を含めて 1 週間分、選考が伸びることになります。

1 社だけカジュアル面談するならまだしも、転職活動では複数社を同時並行で受けるので、塵も積もれば山となるように、多大なる時間を奪われます。

何よりカジュアルは全然カジュアルじゃないので、受けるためには毎回企業研究をして質問を考えなければならず、真面目にやればやるほど時間がなくなる悪魔の儀式です。

企業側としては、カジュアル面談の冒頭で会社の紹介をしてくれることが多いのですが、カジュアル面談でわざわざ話さなくても、ウェブで公開しておけばいいのです。 とはいえ、公開するだけだと求職者が全然読まないので、わざわざ口頭で説明するのかもしれませんが。

真面目な求職者にとってはいい迷惑なのがカジュアル面談です。さっさと 1 次面接をやってくれと言いたいですね。

カジュアル面談のメリット

企業研究をする暇がない場合、強制的にカジュアル面談の日程を入れておけば、会社の人が説明してくれるのが助かります。 企業研究をしてきた人にとっては、質問しておきたい内容を「本選考」の前に聞くことができます。

合否がつかないので、「受けるか受けないか」を気軽に判断できます。

カジュアル面談を受けてみました。でも会わなそうだったのでやめます、と軽い気持ちで言えるのがメリットです。

私も転職活動のときは「カジュアル面談を受けて本選考に進まない企業」が 5 社以上ありました。

以下のような企業はカジュアル面談で終わりにしていました。

  • 事業に将来性を感じない
  • 技術スタックに魅力を感じない
  • カジュアル面談に出てきた人の印象が悪い
  • 会社の魅力を感じない

面接では会社が私達をジャッジしますが、カジュアル面談では私達も会社をジャッジできます。

私達が会社を見定めるのはカジュアル面談とオファー面談ですね。

カジュアル面談では何を聞けばいいか?

カジュアル面談とはいえ、選考の一部です。 事前に会社ホームページを見ておいて、質問を 3 つくらい考えます。

ホームページのすべての情報を見る暇はないと思いますので、以下に絞って情報収集します。

  • エンジニアブログの気になる記事
  • 上場企業なら有価証券報告書、決算報告資料
  • 会社広報の公式ブログ
  • カジュアル面談の担当者、社長の SNS

公開情報だけで十分です。

上記の情報を読み込んでおいて、その中で疑問に思った点を 3 つ書き出しておきます。 エンジニアブログの内容について聞くと印象が良くなります。

その他の汎用的な質問事項は以下のとおりです。

  • 技術スタックについて。どんな技術で何を作っているか
  • 開発組織について。どれくらいの規模のチームでどんな体制か
  • 開発プロセスはアジャイルかウォーターフォールか
  • 企画、開発の承認フローについて
  • プロジェクトはどのように始まり、どのように進むか
  • 新規に参画するメンバーに期待している役割
  • 開発は自分たちでやるか、それとも外部委託をマネジメントするのか
  • プロジェクト内における外部委託の割合
  • 現在、開発組織ではどんな課題意識を持っているか。何を解決してほしいか
  • キャリアパスはどのようなものがあるか
  • プロジェクトチーム間の移動はあるか

これくらいを用意しておけば、会話に困ることはなくなります。 1 問 1 答だけでなく、1 つの会話を深堀りしていくといいでしょう。

カジュアル面談のデメリット

カジュアル面談の明確なデメリットは「手間」です。 時間がかかるし、予定を押さえるのが本当に面倒です。

最近はフルリモートで面接できるとはいえ、現職で仕事をしながら、合間を縫って転職活動するわけです。

現職の業務終了後に選考を受ける場合は、どんなに多くても 1 日 2 社しか受けられないでしょう。

並行で 10 社以上受ける中で、それぞれ日程を調整しなければいけないのに、どんどんカジュアル面談が入ってくると頭がおかしくなります。

「いいから選考だ!」と叫びたくなるでしょう。

たとえば、フォースタートアップ社のリクルーターの方は必ずカジュアル面談から予定を組んでくれるのですが、気遣いに感謝する一方で、毎回カジュアル面談を入れるのは勘弁してほしいと思っていました。

フォースタートアップスを使ってみた感想・メリット・デメリット【転職エージェントを本音で比較】

書類を出して、その書類が通っているのにカジュアル面談が入ってくるのです。

毎回入る「カジュアル面談」って何なんだよ...。

これ、もう選考の一部だよな...。だったら面接としてさっさと評価してくれよ...。 こっちは時間がねえんだよ...と思ってました。

それぞれの会社が

書類選考 → カジュアル面談 → 1 次面接 → 技術課題 → 2 次面接 → 最終面接

みたいな流れになるので、並行で色んな会社を受けるとスケジュール管理が辛くなります。

ちなみにスケジュール管理を紙でやるのはやめましょう。リスケが頻繁に発生するので、気軽に書き換えられないとごちゃごちゃになります。

Google カレンダーにスケジュールを入れておいて、カレンダーの「説明」の部分にメールの内容をそのままコピペします。

Zoom や Google Meet の URL も Google カレンダー上で確認できるようにしておきましょう。

転職活動中はスケジュールがパンパンになります。 カジュアル面談だから気軽に入れまくろ、みたいなノリでやるとスケジュールがびっしり埋まって詰みます。

優先順位をつけましょう。

カジュアル面談より企業説明会にしてほしい

カジュアル面談は面倒くさいので、やめてほしいです。

いちいち 1 対 1 で面談すると、企業側もリソースを使って大変でしょう。1 対多でやりましょう。

日程を決めて YouTube ライブにしてください。 質問はチャットに投げて、ライブで拾えばいいのではないでしょうか。

アーカイブを残しておけば後で他の人が見返すことができます。

毎回毎回、同じようなパワポで別の人に会社紹介するのは辛いでしょう? Youtube ライブにしましょう。


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