前提
転職活動は「未経験」と「2回目」で全然進め方が異なります。 また、職務経歴がスカスカの場合と職務経歴に書ける仕事がたくさんある場合でも異なってきます。
私の場合、1社目が日系大企業でスカスカの職務経歴。 2社目が中小企業で割と充実した職務経歴を積みました。
それぞれのスケジュール感をお伝えします。
転職活動のスケジュール感
大手 SIer 10年目。 巨大システムの保守・運用をずっと続けてきた社員。 年収1200万の場合です。
大手 SIer は配属ガチャが大きいのですが、レガシーなシステムの保守・運用を担当することになると、職務経歴書を書くときに非常に困ります。 外から見ると「外部ベンダーをコントロールした経験」「リーダー経験」「プロジェクトマネジメント」のスキルは高く評価されるのですが、SIerの中にいると、会社の決められた仕様どおりにプロジェクトを回しているだけに思えてくるので、職務経歴書に書けることが少なく感じてしまうのです。
大手 SIer から"初めて"転職する場合のスケジュール感は以下のようになります。
- 最初の1ヶ月目
- 職務経歴書・履歴書の内容に悩んで、Ver. 1.0.0 ができるまでに時間がかかる
- カジュアル面談がたまに入る
- リクルーターから連絡がめちゃくちゃ来て驚く
- 次の2ヶ月目
- 面接が入り始める
- 面接に落ちたり受かったりする
- 2ヶ月目の最後の方には「内定」か「内定直前」の企業がちらほら出てくる
- 3ヶ月目
- 最終面接がたびたび入る
- 内定が出る
- 現職に退職の意志を伝える
- 引き継ぎの調整
- 4ヶ月目
- 引き継ぎが終わって有給消化
- 会社のPCや入館カードを返す
転職の2回目以降は圧倒的に早いです。
- 最初の1週間
- 職務経歴書・履歴書をまとめる
- Green、Forkwellで自己応募を始める
- 2週間目
- リクルーター数名と連絡を取り、優秀なリクルーターを見つけて求人を紹介してもらう
- カジュアル面談をこなす
- 次に行きたい企業像が固まり始める
- 3週間目
- 1次面接が始まる
- カジュアル面談も継続
- 4週間目
- 2次面接が入ってくる
- 1次面接も継続的に入ってくる
- 5週間目
- 内定が出始める
- 条件の交渉が始まる
- 6週間目
- 転職活動終了
- 現職に退職の意志を伝える
- 引継開始
2回目の転職はこんな感じで、高速に話が進んでいきます。 「2社を経験した」という比較軸があるため、「自分はどんな会社が性に合っているのか」「何をしているときが楽しいのか」などが明確になっています。
複数の会社と大量に面談をこなしていくのは体力的にも精神的にもきついですが、2年に1度の通過儀式のようなものです。 2年以内に会社で学べることは学びきって、次のステージにいきましょう。
「転職活動」は完全にオプション(選ぶか選ばないかは自分次第)であるため、条件に合うか合わないか、で転職するかしないかは自分で決めることができます。 ただで切れるカードなのだから、切らない方が損です。
転職で興味がある仕事に就いて、転職活動を通じて年収を上げていきましょう。