エンジニア転職のリアル

年収を下げて転職する意味はあるのか?下方転職の実体験を紹介

2022/08/07に公開
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

元々年収が高い会社に所属している人の中には、転職で年収を下げる選択をする人もいるでしょう。

年収 1000 万円を超える大企業で働いていた人が、中小企業・スタートアップに転職するとだいたい年収が下がります。

労働者としてはメリットがないように見える「下方転職」ですが、なぜそのような選択を取る人がいるのでしょうか。

「転職をするかしないか」は自分で選べるので、年収を下げた人は何かしらの基準を持って、自分で判断したはずです。

どのような合理的な判断をしているのでしょうか。

なぜ年収を下げる転職をしたのか

年収を下げる転職を選択する理由はポジティブなものとネガティブなものがあります。 ネガティブな理由で年収を下げる人の方が圧倒的に多いです。特に大企業から年収を下げる人のほとんどはネガティブな理由で下げます。

  • 今の仕事がつまらなすぎるから年収を下げてでも楽しい仕事がしたい
  • 今の仕事をとにかく辞めたいから早く転職したい
  • 今の仕事を続けてもスキルが全く身につかないから転職したい
  • お金よりもやりがいを感じたいから転職したい
  • 労働時間が長すぎるから年収を下げてでもホワイト企業で働きたい

色々と理由をつけて転職しますが、簡単に言うと、「ムカついた。疲れた。退屈だった。嫌いになった」のが理由で辞めています。

格好つけて転職エントリーを書く人はたくさんいますが、会社を辞める理由なんてシンプルです。

ポジティブな面では「スタートアップの役員に誘われた」などがありますが、それも夢を追いかけているだけではなく、「スタートアップが上場したらリターンが見込める」という打算があっての転職です。

「将来のリターンが大きいと考えて年収を下げて転職する」のがポジティブな転職の全てです。

ポジティブな理由での下方転職はまだ救いはありますが、ネガティブな理由での転職はあまりうまくいきません。

年収を下げるメリット

年収を下げるメリットはありません。年収が低くて良いことなど 1 つもないのです。よく覚えておいてください。

年収を下げても、残業時間は減りません。

年収を下げても、スキルは身につきません。

年収を下げても、緩い労働環境にはなりません。

年収を下げても、成功しません。

年収を下げても、面白い仕事はできません。

年収を下げるかどうかと希望が叶うかどうかは関係ないのです。

できるだけ年収を上げる方向で転職先を探してください。

ただ、あまりにも年収が高すぎる場合は、下げざるを得ない場合もあるかと思います。

総合商社、コンサル、大手 SIer から転職するなどのパターンです。

そういう人は、できるだけ年収が下がらないような道を探してください。

年収が低い会社は、年収が低いだけでなく、その他にも色々な面でケチってきます。

ケチくさい奴には近づかないのが人生の鉄則です。貧乏くさい連中とは距離を置きましょう。

年収を下げるデメリット

年収を下げるデメリットは数え切れないほどあります。 まず、普通に生活するだけで貯金が減っていきます。

贅沢しなくても貯金が減ります。 金がないのでケチ臭くなります。

選択肢が減ります。

年収を下げたからといって残業は減りません。

スキルアップの機会があるかないかは会社次第で、会社の方針次第で「こちらの年収を下げた覚悟」などは簡単に踏みにじられてしまいます。

年収が低いと会社に我慢できなくなる

年収を下げるデメリットは他にもあります。

会社でちょっと嫌なことがあると、さっさと辞めたくなる点です。

ジョブホッパーになんてなりたくないのに、年収が低いと「こんな会社にいるメリットねえわ」とサクッと転職を決意してしまいます。

転職自体は決して悪いことではないのですが、「長く会社にいる」インセンティブがないのです。

長く働くメリットがないともいえます。

ずっと幸せな気持ちで働ける会社は存在しません。したがって、年収が低い会社に転職した場合は、ほとんどの人が「こんなくだらない会社で安い給料で働くなら意味ねぇわ」と次の転職先を探すようになります。

年収を下げる転職をしてもいい人、ダメな人

年収を下げる転職をしていいのは、ジョブチェンジをするパターンだけです。

営業から IT に転職するとか、大手 SIer からウェブ系(プログラマ)に転職するとか、前職の経験がほぼ活かせない環境に飛び込む場合は、年収を下げずに転職するのは難しいでしょう。

それ以外で、前職の経験を活かす転職で年収を下げるのは絶対に NG です。

大手 SIer からコンサルティング、大手 SIer から外資 SaaS のセールスなどは、経験がずれていても年収が上がる転職ですね。こういう転職をしましょう。

大手 SIer からウェブにいくときは、1 度だけ年収を下げるのを許容します。

年収を下げる転職は 1 度だけで、踏み台にすべき

大手 SIer からウェブ系に転職する場合、プロマネで転職するパターンを除き、だいたいは年収が下がるでしょう。

メガベンチャーなら上がるかもしれませんが、中小のしょぼいウェブ系企業に転職すると必ず年収は下がります。

年収が下がるだけでなく、会社のネームバリューはなくなり、自己肯定感が下がり、福利厚生は減り、ワンマン社長に振り回され、ストレスが溜まることでしょう。

しょぼい会社は踏み台にしましょう。

未経験で転職するときと、1 年でも経験して転職するときでは、転職面接での反応がまるで違います。

踏み台転職しましょう。

給料の安い会社で長く働く意味はありません。給料が低い会社は、給料が低い歴史を積み重ねて給料が低いままなのです。 これからも上がりません。給料が上がらない会社で、株主でもないのに働き続けるメリットはありません。

さっさと踏み台にしましょう。

目安の期間は 1 年です。1 年を目処に次の会社を探しましょう。

大企業で年収 1000 万 → 年収 500 万の中小企業を踏み台にする → スキルを活かして年収 800 万の会社に転職する →1200 万の会社に転職する

みたいに、1 度だけジョブチェンジ × 踏み台のために下方転職をして、その後は 2 度と年収を下げないのをおすすめします。

年収が低い中小企業に長くいてはいけません。市場価値も目減りしていく一方です。

転職活動するとわかりますが、スキルと同じくらい、働いている会社のネームバリューも大事なのです。

さっさとネームバリューのある会社に転職しましょう。


記事の感想をつぶやく→
作成

更新

文章量
2,800文字