マネーフォワードの最終面接まで進んだので、面接の雰囲気や対策した内容について、ざっくりと紹介します。
最終面接を受ける前に別の会社に決まってしまい、辞退することになったのですが、サクサクと面接も進み、個人的にはとても相性が良い会社だと思っていました。
語るべきでない点に詳細に踏み入ることはしませんが、総じてとっても良い会社だと感じたので、正直、この記事を読んでいる方には強く応募をおすすめしたいです。
人材に投資しまくっていて、チャレンジを後押ししてくれる会社なのは間違いないです。
94億円も赤字を掘ってこれだけ採用する成長の意志と覚悟がすごすぎる
— あんどぅ (@integrated1453) January 17, 2023
“従業員数は、1年で650人増え1900人となり、1年間の人件費は50億円増え130億円を計上した。” https://t.co/T5xIuPKrMP
年収水準も 700 万〜1100 万で、日系 IT 企業としてはかなりの高水準です。
Openwork 上での残業時間は約 30 時間と、ウェブ系にしては少し多めなのが気になりますが、許容範囲でしょう。
マネーフォワードの採用の流れ
- 書類選考
- カジュアル面談(30 分)
- コーディング試験(課題を Pull Request で提出する)
- 1 次面接(60 分)
- 2 次面接(45 分 ×2 回で 90 分)
- 最終面接
マネーフォワードの採用フローについては公式採用サイトにも記載されています。
オフライン、オンライン両方対応可能とのことですが、私の場合は全部 Google Meet でのリモート面接でした。 コロナが流行っていたこともあり、リモート面接だったのですが、直接オフィスに行けたらもっと志望度が上がっていたような気もしています。
リモートでも非常に印象が良かったです。あと、カジュアル面談からエンジニアフレンドリーな雰囲気が伝わってきて、モチベーションが上がりました。
どの求人から応募するか?
広く募集をしているので、様々な媒体から応募できます。
私は Green 経由で応募しましたが、転職エージェントの方も求人を持っていたので、どちらから応募しても問題ないでしょう。
Green で応募するよりも、エージェントを使った方が管理が楽です。
マネーフォワード側の成功報酬を考えると、Green を使った方が思いやりがあるともいえます。
Green の成功報酬は 120 万円なので、エージェントを使うよりも 200 万円くらい安いです。
まぁ、マネフォくらいの企業からすると誤差なので、自分が一番使いやすい媒体から応募しましょう。
エージェント経由の方が、エージェントがプッシュしてくれるので、書類は通りやすいです。
マネーフォワードに応募するときの注意点
マネーフォワードでは様々な職種、専門領域で採用しています。
- Ruby on Rails エンジニア
- Java エンジニア
- Flutter エンジニア
- iOS エンジニア
- SRE
- フロントエンドエンジニア
マネーフォワードは多数のプロダクトを扱っています。 決して家計簿だけではありません。
サービス一覧 を見ると、数え切れないほどのサービスを展開していることがわかるでしょう。
面接時点で、「どんなプロダクトに携わっていくか」がほぼ確定していきます(少なくとも私はそうでした)
手を上げれば異動は自由にできそうでしたが、面接を受ける前から、「自分が応募する求人に対応しているプロダクト」についてよく調べておいてください。
また、会計などのマニアックなドメイン知識が必要になる可能性が高いです。
to C 向けのスマホアプリを作るよりはずっと難しい内容を実装しなければいけないので、その辺の業務知識の習得に抵抗がないかどうかも自分自身に問うてください。
業務知識の習得はやたらと時間がかかる割に、転職先では活かせません。会計や確定申告などに多少は興味を持っていた方が幸せになれるでしょう。
レガシーな Rails が残っている
マネーフォワードは元々 Rails の会社です。 たくさんあるプロダクトの中には、古臭い Rails も残っています。
絶賛リプレイス中かと思いますが、市場価値につながりにくい Rails の改修に関わらざるを得ない場合もあります。
Rails の上で動く jQuery と格闘する...みたいな業務も存在する、ということです。
環境自体は先進的で、チャレンジングな会社ですが、2010 年代のレガシーも残っている点はよく意識しておいてください。
どうしてもレガシーに関わりたくないのであれば、面接中にすり合わせておく必要があります。
逆に面接官も気にしてくれて、「こうこうこういう理由で、こんなレガシーが残っていて、これからこんな計画でリプレイスしていく予定だ」みたいな話をしっかりしてくれます。
面接最後の質問のタイミングで聞いてもいいと思います。
マネーフォワードは U ターン転職にめちゃくちゃ良い
マネーフォワードは東京とそれ以外の都市で年収水準に差をつけていません。 U ターン転職したい人にとって夢のような環境です。
東京水準の高い年収で地方で生きていけるのです。
ちなみに 2022 年半ばの時点だと、地方拠点もほぼリモートワークだといってました。 2023 年にリモートワークが継続しているかはわからないので、カジュアル面談で聞いてみてください。
あくまで、「自分は出社もリモートもどっちも大丈夫」というスタンスにするのは忘れないでください。
コーディングテスト
コーディングテストは「アプリ制作系」です。競技プログラミング系ではありません。
フロントエンドの場合は、「こんなアプリケーションを作ってください」といった形で、概要設計書レベルの資料が渡されます。 とてもシンプルなアプリケーションです。
与えられた要件を満たすアプリケーションを作って、GitHub のリポジトリに格納します。
内容は非常に基礎的なものです。 マネーフォワードの技術スタックをよく調べておきましょう。 マネーフォワードで使われているフレームワークを使うよう指示されるはずです。
基礎的な知識と普段のコーディング経験があれば突破できます。
コーディング課題を提出した後、もう一度面接があります。
そのときに、与えられた課題について軽く話します。自分の場合はそれほど突っ込まれることもなく、褒められて終わりました。
面接で聞かれること
非常に一般的な内容です。
- なぜ転職活動を始めたか
- 転職で何を実現したいか
は当然話すとして、現職の経験をある程度深堀りして話します。
面接官は現場の方なので、「攻略する」という感じではなく、「一緒に働く人と会話する」ようなイメージです。
採用してもらう・採用するという意識よりも、「一緒に気持ちよく働けるか」の方が重視されているようにすら感じました。
聞かれたことに論理的に答えていければ問題ありません。
あとは業務経験が大事です。即戦力としてアピールできるような経験を積んでいきましょう。
私の場合は、コーディング課題の内容が良かったのか、あまり技術的な面での心配はされませんでした。
コーディング課題はしっかりとこなしてください。正直、それほど難しいものではないです。
以下の記事に書いてあるような書籍を一通り読んで手を動かしておけば、間違いなく突破できると思います。普段あまりコードを書かない SIer の方などでも大丈夫です。
React を勉強するためにおすすめの書籍一覧|初心者・未経験からポートフォリオを作るレベルまで
事前に企業の採用ページやエンジニアブログ、note を読み込んで、質問を考えるのは絶対に怠らないでください。
できれば有価証券報告書も読み込んでおきましょう。
企業のブログを全部読み込んでおくのは最低限の礼儀でもあります。楽しんで読んでください。