『メルカリを卒業します|約 5 年で学んだ 9 つのこと』というエントリーで「バカにルールを合わせない」という記載があった点に突っ込まれ、炎上していました。
(2)バカにルールを合わせない、性善説な組織カルチャー 続いて、メルカリに入社して一番のカルチャーショックは「性善説でルールをつくる」という考え方でした。会長の小泉さんは全社定例などで、よく「メルカリはプロの組織だから、バカに合わせてルールをつくらない」と話していました。会社もメンバーを信じ、メンバーも会社を信じる。どれだけ組織が大きくなっても性善説が根底にある組織を目指していました
厳しいルールで社員で縛るというのは謂わば社員を”信頼していない”証だと思っている。皆は社員を”信頼してる”会社を目指して欲しい。
— サカモト@エンジニアキャリア論 (@sakamoto_582) May 28, 2023
メルカリを卒業します|約5年で学んだ9つのことhttps://t.co/GkJi3g5gu8 pic.twitter.com/twvswK5PG1
ツイッター上では「過激なことを言う」とか「正論だがメルカリのディスブランディングにつながっている」などと散々な感想が飛び交っていました。
しかしながら、私は明確に「バカに合わせてルールなんて作らない方がいい」と言いたいです。 なぜなら、バカに合わせてルールを作った会社がいかに悲惨な組織になるか、身をもって知っているからです。
そうです。SIer です。SIer のルールはバカに合わせて作られています。 性悪説で組織を運用するので、バカが事故を起こさないような仕組みを作ろうとします。
結果として、無駄で無意味でクソつまらないルールが無限に増えていくのです。具体例を見ていきましょう。
無駄に厳しい社内プロキシ!自由な通信を許さない!
SIer では全ての通信が社内プロキシで監視されます。自由な通信は許しません。 バカが機密情報を謎のサイトにアップロードしては困ります。
バカがウイルスファイルをダウンロードしてしまうかもしれません。
コロナ禍でフルリモートを導入していた時期はもっとすごくて、社内用のリモートデスクトップ端末上で作業を強いられました。 自分の PC からリモートデスクトップにつないで、そのリモートデスクトップ上で全ての作業を行うのです。
メモリは 4GB 程度しか割り当てられず、IDE のインストールは禁止されていました。 まともなエンジニアだったら絶対に発狂します。
バカは放っておくとサボる!なんでも報告しろ!
バカはサボります。詰めないと仕事をしないものと思われます。 なので、マイクロマネジメントよろしく、逐一進捗を報告させます。
「まだか?今、どうなってる?これからの進捗は?」といちいち資料を作って報告させる会議が開かれます。
人間の手綱を握って、馬を操るように逐一指示しないと、人間はまともに働かないと思われているのです。
ただ、SIer には同情の余地はあります。 実際にバカな低単価なオフショアメンバーを大量に使っているので、監視しないとまともに動かないのは仕方ない部分もあるのです。
ウェブ系の会社に来ても外部委託を使っていたケースはありますが、ベトナムや中国のオフショアを使ったコードは例外なくゴミになります。 海外の低単価のオフショア連中は本当にどうしようもないくらい下手くそなプログラマーばかりです。
システム開発を全く知らない情弱を騙して金を得る、という意味で非常に悪質でもあります。 SIer がカモられているのです。
まともな人間には読めないゴミのようなコードを書いて、「動いてるからヨシ」のノリで納品してきます。 こんなのを相手にしているから、SIer は性悪説で運営せざるを得ない、という事情はあります。
一番の悪は底辺プログラマーを使わざるを得ないくらい開発スキルのない SIer 社員ですが、底辺低品質のコードを平気で納品してくるオフショアも同じくらい"悪"です。
この記事を読んだ人は絶対に底辺に関わらないようにしてください。コードを見ると吐き気がするでしょう。
自由に道具を使うな!決められたツールしかダウンロードしてはいけない
GitHub にアクセスできなかったり、好きな IDE をインストールできなかったり、Mac と Windows を選べなかったりと、SIer ではとにかく制限が多いです。 自由にやらせてしまうと何が起こるかわからないからです。
わからないものは(偉い人にとっては)怖いのです。
Mac も怖いし前例がないからダメ!
まぁ、自分のいた組織は Mac の選択肢はなかったですが、 IntelliJ IDEA をインストールするくらいの自由度はありました。
ただ、自由度は低いです。好きなものを好きなようにインストールして使えるのがデフォのウェブ系とは違い、様々な制約がありました。
あとは Slack が使えないから Mattermost を導入せざるを得なかったり、GitHub でソース管理ができなかったり、外に出ると当たり前のことが禁止されています。
なぜなら、バカに合わせてルールを作っているからです。バカは SaaS を使うと機密情報を漏洩させるから禁止なのです。
標準プロセス以外は許さない!全部決められたとおりにやれ!
とにかく自由な発想を許さない雰囲気がありました。 標準プロセスと言われるプロセスでプロジェクトを進めるよう強制されます。
プログラミング言語やバージョン、フレームワークも標準的なものがあった気がします。 標準化によって生産性を高めようとする心意気は良いのですが、標準的なプロセスを定義している人が古い時代の人なので、世の中のデファクトスタンダードなやり方と著しく乖離しているのが問題です。
さらに問題なのが、2 点あって、SIer の中の人の 9 割は技術音痴で世の中に興味がないので、世の中のデファクトスタンダードを知らず、「会社の標準が世の中の標準である」と思い込んでいることです。 もう一つは、標準プロセスを決める人が手を動かさないジジイなので、現場感覚がなく、「その人の現役だった頃の思い出」をベースにしてプロセスが作られてしまっていることです。
こんなのに突き合わされる若手は可哀想です。
化石みたいな技術、化石みたいな開発手法を「これが新時代の標準である」みたいに語る老人の下で働く若手の哀れさよ。 かといって、若手が何かを言って変えられるようなものでもありません。
SIer は何を言うかよりも誰が言うかで物事が決まっていくからです。
何回でも言いますが、もし不幸せだな、つまらないなと感じるなら、とりあえず転職活動を始めてみるのが良いでしょう。
年収を上げていきたいなら、【転職ドラフト】
に登録して、企業に経験をアピールしましょう。
経験に応じて、企業からオファーが届きます。