エンジニア転職のリアル

札幌へのUターン転職の体験談。おすすめ?年収や住環境はどうなる?IT系で働くなら?

2020/07/28に公開
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東京のIT企業から札幌の会社に転職したときの話をします。多くの方が気になるのは、やはり年収の話でしょう。 結論から言うと、札幌に転職すると、年収は基本的に下がります。その理由は主に3つあります。

1つ目は、札幌にはIT系の会社自体が少ないということです。求人を見てみると、Web系の求人はほとんどありません。たまに見つかったとしても、年収500万円未満の会社がほとんどで、年収ダウンは避けられません。

2つ目は、地方では地方なりの年収水準があるということです。東京のように高い年収を提示して人材獲得競争をするのではなく、地方の水準に合わせた年収で採用活動をしています。つまり、年収は仕事の質や生み出す価値ではなく、住む場所や働く会社によって決まってしまうのです。そして、残念ながら札幌には年収の高い会社はほとんどありません。

3つ目は北海道特有の不景気です。 雪を敬遠してなのか、人材不足が原因なのか定かではありませんが、勢いのあるウェブ企業も北海道にはなかなか進出してきません。 例えば、福岡ではマネーフォワードやLINEなどが進出していて、比較的高い年収水準の会社もありますが、北海道ではそのような動きは少ないです。日系の大手企業は北海道にも支社を構えていますが、Web系の人材は少ないのが現状です。一方で、フルリモートで北海道に住む人は増えつつあるようです。

札幌の家賃は?生活費はどうなる?

札幌の家賃は東京と比べると半分以下です。特に2024年現在は東京の家賃が高騰していることもあり、地方に移住すれば家賃負担が格段に軽くなります。

一方で、食費に関しては東京の繁華街ほどではないにしろ、そこまで大きな差はありません。 美味しいものを安く食べられるのは札幌の魅力の一つですが、生活費全体に与える影響は限定的です。

札幌に転職して年収を上げる方法

札幌で年収を上げるには、数少ない大企業の支社を狙うのが有効です。

具体的には、野村総合研究所の札幌支社やNTTデータの札幌支社などが候補になります。

野村総合研究所の場合、以前は福岡や札幌の年収が東京よりもやや低めでしたが、2010年代後半からは東京と同水準になったはずです。

大企業を狙う際は、自分で企業を調べるよりも、経験豊富なエージェントを活用するのがおすすめです。 地方で年収を上げるには、大企業の支社を狙うのが最も現実的な選択肢だと言えます。

ただし、大企業の支社だからといって、仕事が楽で暇だと思うのは間違いです。東京への出張が頻繁にあるなど、むしろ忙しいことも珍しくありません。 また、大企業の支社は基本的に支社ごとに採用活動を行っているので、その点も考慮する必要があります。

札幌に住んで年収を上げる方法

札幌に住みつつ年収を上げるには、フルリモートの会社で働くのが一番おすすめです。例えば、メルカリなどはフルリモート勤務を導入していますよね。

わざわざ札幌の会社で働くよりも、東京や外資系のフルリモート企業で高い年収をもらいながら、札幌の低家賃な環境で暮らすのが理想的だと思います。そうすれば、札幌の魅力を享受しつつ、年収面でのデメリットを最小限に抑えることができるでしょう。

札幌で楽しく働く方法

札幌で楽しく働くためには、仕事以外の時間を充実させることが大切です。札幌は自然に恵まれているので、休日は近郊のスキー場やゴルフ場、ハイキングコースなどを楽しむのがおすすめです。 また、札幌は美味しい食べ物が豊富なので、グルメを探求するのも一つの楽しみ方です。仕事では高い年収を得ることが難しくても、プライベートでは札幌ならではの魅力を存分に味わうことで、充実した生活を送ることができるでしょう。

また、札幌には独自のIT系コミュニティがあるので、それに参加するのも良いかもしれません。 コミュニティに参加することで、技術的な刺激を受けたり、同じ志を持つ仲間と出会ったりできます。仕事だけでなく、コミュニティ活動も充実させることで、札幌でのエンジニアライフをより楽しいものにできるでしょう。

地方転職の現実

地方転職には、年収の面でのデメリットがあるのは事実です。東京には一極集中で経済力があるため、地方都市では同じ仕事をしても年収が低くなる傾向にあります。特に、IT系のエンジニアの場合、その傾向が顕著だと言えるでしょう。

また、地方都市では求人数自体が少ないのも悩みどころです。東京には多種多様な企業があり、自分に合った仕事を見つけやすいですが、地方ではそもそも選択肢が限られています。キャリアアップを目指す場合、地方だと限界を感じることもあるかもしれません。

さらに、大企業の支社は別として、地方企業は規模が小さいことが多いです。それゆえ、社内リソースが限られていたり、技術的なチャレンジができなかったりと、物足りなさを感じることもあるでしょう。

ただし、こうしたデメリットはあくまで一般論であって、個別の事情によっては異なる場合もあります。例えば、フルリモートの会社で働けば、地方でも高い年収を得られますし、東京と変わらない技術的チャレンジもできます。また、地方都市には大企業の支社や優良なベンチャー企業もありますから、運が良ければ理想的な職場に巡り会えるかもしれません。

結局のところ、地方転職には年収面でのデメリットがある一方で、ライフスタイルの面では大きなメリットがあると言えます。東京での高い年収を求めるか、地方での豊かな生活を求めるかは、個人の価値観次第だと思います。自分にとって何が最も大切なのかを見極めた上で、慎重に判断することが大切だと言えるでしょう。


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