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専業主婦の仕事を年収に換算するといくらになるか?1314万円になる説は意味不明

2023/10/21に公開
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切り取った画像ですが、専業主婦の年収が話題になっていました。

専業主婦の思い上がり甚だしいのですが、おそらくこのテレビは専業主婦がテレビを見ている平日の日中に放送されているのでしょう。 なので、専業主婦に寄り添い、専業主婦が気持ちよくなるような言説を垂れ流すのです。

制作側も「そんなわけあるか」と思いながら作っているに違いありません。

普通の労働者はテレビなんて見る暇はないのですから。 こんな主婦向けのテレビを24時間労働の激務の人が見れるわけないってね。

専業主婦は 24 時間労働なのか?

社会経験のない無能な専業主婦に限って、「私達の仕事は休みがない」「24時間労働でつらい」と言います。 ツイッターに投稿する時間はあるくせに、テレビを見て不満を溜め込む時間はあるくせに、24時間働いているつもりになっているのです。

「専業主婦はすごい」と主張する人は、なぜか作業をすべて直列で行う前提になっています。 掃除しながら洗濯するだとか、料理しながら洗濯するだとか、そういうことを考えないのです。

また、一つ一つの作業に膨大な時間をかけます。 洗濯なんて、洗濯機に入れてボタンを押すだけです。回すのに5分、干すのに10分。1日15分です。

皿洗いは1日3回やっても15分でしょう。掃除も1日15分あれば十分です。 料理するにしても、1日1時間もかからないでしょう。毎日フランス料理でも作っていない限りは。

何をどうしたら24時間も時間がかかるのでしょうか。

家事に24時間かかるなら、一人暮らししている人はいつ会社に行くのでしょうか。

子育ては24時間労働なのか

子供には多大なリソースを割かれます。 しかし、子供は寝ている時間が長いです。

寝ている時間は束の間の休息ですが、それでも休息です。 子供が寝ている間に、自分の時間を作ることができます。

子供が寝ている間に、自分の時間を作ることができないのは、子供の世話をしているからではなく、自分の時間を作る気がないからです。

また、子供は成長します。0〜1歳児は1日の半分以上寝ているので、「子供以外」の時間には十分な時間があります。

子供が成長するにつれて、子供の世話にかかる時間は減っていきます。 保育園もあるでしょう。

システムエンジニアの夜間コール対応のように、いつ不測の事態が起こるかわからない、いつ泣かれるかわからないという予測困難さはありますが、だからといって子供にかけられるプレッシャーが顧客にかけられるプレッシャーより強いことはあり得ません。

「放っておくと死んでしまうプレッシャー」などとよく言われますが、戦時中の武士でもあるまいし、普通にしていればそんなに簡単には死んだりしません。

専業主婦の仕事を年収に換算するといくらになるか?

家政婦やベビーシッターの時給を1,500円とします。 プロとして、仕事として生産性高く家事をやって、この時給です。 専業主婦なんてテレビやスマホ見ながらダラダラ家事をやっているので、本来はこの3分の1の時給にも値しないでしょう。

ただ、情けをかける意味も込めて、時給1,500円とします。

掃除・洗濯・料理・買い物・子育て・家計管理・家事全般をやっているとします。 子育て以外にかかる時間は1日3時間とします。

子供がいる場合を考えます。 子供は1日12時間起きていて、手がかかるのはその半分の6時間とします。

0〜1歳児は横になっている時間が多いので、子供が寝ている間に家事をすることができます。 実質「仕事」しているのは1日9時間。

プレッシャーは会社員に比べたらほぼなくて、スマホを見ながら仕事できます。 家庭内では自分が社長のようなものですから。プレッシャーが違うのは当たり前ですね。

1日9時間×1,500円×365日=4,927,500円

が最大限高く見積もった専業主婦の年収です。

スマホ見ながらダラダラと作業している労働者にそんな価値はないですが、精一杯多く見積もってこんなものです。

おじいちゃんおばあちゃんが「家事全部と子育ても全部やってあげる。代わりに500万円払って」と言われて払いますか? 普通に考えて「高っ」と思うでしょう。

500万って!孫に会えて嬉しいでしょう!無料でやってよ!と思いますよね?

専業主婦も同じ。自分の子供なんだから無料でやれや、って思われても仕方ないでしょ。 まあ、無料なんだけども。

おじいちゃんおばあちゃんに「家事・子育てを全部アウトソースできるなら、年間いくら払うか?」と自問して、払いたい額が主婦の年収換算と同程度です。

多くて200万円くらいじゃないですかね。


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