エンジニア転職のリアル

大手SIerからWeb系自社開発に転職してプログラマーとして年収を上げる方法

2022/07/12に公開
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大手SIerの中には技術が好きで、できればプログラミングをしたい、と思っている方もいるかと思います。

私がそうでした。

ですが、大手SIerの中では業務でプログラミングをすることはありません。業務中にターミナルを開いたり、VSCodeでコードを書いたりすると、間違いなく

「こいつはサボっているな」

と思われます。

許されるのは teraterm を開いて、開発環境を確認している風な様子を見せるくらいです。

基本的にはチャットとExcelとパワーポイントしか開きません。

技術が好きな人が技術にハマるには、転職しかありません。

そこでネックになるのが「年収」です。

大手SIerの場合は30代で年収1000万を超えてきます。

ある意味「未経験」からプログラマーに転職して、年収1000万で雇ってくれる会社はありません。

そのため、プログラマになるにはある程度の年収減を覚悟する必要があります。

では、どのようなキャリアを歩めば、年収の下げ幅を抑え、かつ年収を上げていくことができるでしょうか?

実体験を語ります。

大手SIerから自社開発に転職する道

大手SIerから自社開発に「プログラマ」として転職するのは、年を取れば取るほど難しくなります。

自社開発の会社の人間からすると大手SIerの人は「未経験な割に年収がやたらと高い人」なので、オファーを出しづらいのです。

「プロジェクトマネージャー」として転職するなら高待遇で雇ってもらえますが、「プログラマ」として転職するならかなり待遇が下がるのを覚悟しなければなりません。

では、どのようなポジションがおすすめかというと、「ソフトウェアエンジニア」として広いロールで募集をかけていて、プログラマもやれるがプロジェクトマネージャー(プロジェクトリーダー)としての役割も期待されるポジションです。

20代ならいけると思いますが、30代から自社開発プログラマに滑り込むには、前職の経験を活かすしか道はありません。

「プロジェクトリードとして貢献します。でも、プロジェクトの中ではコードも書きます」

というやり方が現実的です。

ただ、開発を外部に丸投げしていたり、外部ベンダー偏重の会社に転職してしまうと、ただ年収が下がっただけでスキルも身につかない、という踏んだり蹴ったりな結果に終わるので、カジュアル面談でよく見極めましょう。

プログラマとして年収を下げても、「未経験」でなくなれば年収はすぐに上がる

大手SIerから「プログラマ」として転職する場合、年収upは基本的にありません。

むしろ大幅に年収は下がるでしょう。

安心してください。

年収はすぐに上がります。

転職で厳しいのは「未経験」です。

私自身、年収を半分に下げて中小自社開発企業に転職してから1年後に再度転職活動をしましたが、年収300万upのオファーが3つもきました。

1300万(1社目SIer)→650万(2社目中小自社開発)→950万(自社開発)の流れです。

プログラマとして転職できています。

1年経験を積んで、未経験でさえなくなれば、元SIerの年収水準が高いこともあり、かなり年収を上げてオファーを出してくれます。

踏み台転職は悪なのか?

「1年経験を積んですぐに転職」というと、外から見ると明らかに「踏み台転職」です。

採用や初期の育成にコストをかけているんだから、踏み台にするのはもってのほか、という人もいますが、馬鹿を言うなと言い返しましょう。

他で年収300万upのオファーが来るのに安い年収で働くのは人生の無駄です。

会社で働くメリットは以下の3つだけです。

  • 年収が高い
  • スキルが身につく
  • 仕事が楽しい

どれかに当てはまらない限りは転職するのが合理的な判断なのです。

転職されてしまうなら、上の3つに当てはまる仕事がない自社を反省するべきなのです。

ただ、本音と建前は使い分けて、円満に退職するように心がけましょう。

転職後、コードが書けなくなったらすぐ転職しよう

「プロジェクトリードと兼務」みたいな採用のされ方をした場合、やがてコードが書けなくなる可能性はけっこうあります。

というのも、わざわざSIer出身の人を採用するくらいだから、会社の方針としてはベンダーコントロールやプロマネを増やしたい、という隠れた意図があるからです。

採用には必ず意味があります。期待する役割や、会社の方針があります。

「SIer出身で技術を身に付けたい」という人は年収が低くなっても技術を極められたら嬉しい、という人がほとんどでしょう。

年収を下げての転職は相当な覚悟です。

スキルが身につくからこそ"下方"に転職したのです。プログラミングが楽しいからこそ転職したのです。

そんな想いで転職したにも関わらず、コードが書けなくなったのならば、本末転倒もいいところです。

自社開発の経験を積んで、すぐに転職しましょう。

「1年自社開発で働いた」という経験があれば、次の転職活動での面接官の反応はまるで違ってきます。

「未経験だがプログラマになりたい」と語ったSIer時代の転職活動とは明確な違いがあります。

「なんだこいつは...」みたいな目で見られることが一切なくなるので、安心して次のステップに踏み出しましょう。


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