エンジニア転職のリアル

【IT・WEBエンジニア向け】おすすめ転職サイト|各サイトのメリット・デメリットを年収1000万超の現役エンジニアが徹底解説

2023/01/14に公開
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

IT エンジニア向けにおすすめの転職サイトを紹介します。 私自身がエンジニアで、実際に転職活動をした経験を余すことなくお伝えします。

どの転職サイトが良かったか? なぜそのサイトがおすすめなのかをしっかり説明します。

各サイトのメリットはもちろん、デメリットも隠さずに伝えるので、転職の参考にしてください。

「エージェント型」と「求人広告型」、どっちがおすすめ?

はじめに知っておいてもらいたいのは、転職サイトには「エージェント型」と「求人広告型」があるということです。

「エージェント型」は担当のキャリアアドバイザーがつく転職サイトです。JAC リクルートメントやマイナビエージェント、リクルートエージェントなどです。

転職活動は担当者と二人三脚で進めていきます。

「エージェント型」では転職エージェントがおすすめの会社を紹介してくれます。 Green, Forkwell, 転職ドラフトなどです。

書類の応募や選考の管理、選考企業の管理も全部やってくれます。

はじめての転職活動の場合は、間違いなくエージェント型の方がいいです。

どんなにウェブで情報を調べても、 1 回目の転職活動では、わからない点が大量に出てきます。

特に転職活動の終盤になると、複数企業を比較して内定を断ったり、各社のオファー面談の時期を調整して年収交渉をするのですが、初めての転職で、たった一人でこれらを全てうまくこなすのはものすごく難しいのです。

求人広告型の転職サイト

求人広告型は、求人広告が掲載されている転職サイトです。

求人広告型のサイトを使った場合、転職活動は一人で進めることになります。

気になる企業があれば自分から「気になる」を送ったり、書類を出して応募します(仕様はマッチングアプリに似ています)

選考の管理も全部自分でやります。エージェントに連絡する必要がなくて気楽な分、応募企業が増えてくると手が回らなくなります。

エージェント型はプロが手取り足取り教えてくれる結婚相談所で、求人広告型はマッチングアプリと考えると、イメージはかなり合うでしょう。

初めての転職活動ならまずは JAC リクルートメントに登録しておけば安心

私が初めて転職活動をしたときは、JAC リクルートメント、マイナビエージェント、type 転職エージェント、ビズリーチ経由での BINAR を使っていました。

初めてでよくわからなかったので、スカウトが来るままに色々とやり取りしてしまったのですが、エージェントを股にかけるすぎるとてんやわんやになって訳がわからなくなります。

別の会社のエージェント間では予定を共有しているわけでないので、各エージェントが取り扱っている案件の優先順位を自分でつけて、スケジュール調整しなければいけないからです。

実際に色々と使ってみた結論ですが、初めて転職活動をするのであれば、JAC リクルートメントに任せてしまうのが間違いないです。

エージェントと企業のつながりも深いですし、複数のエージェントが様々な観点で面接対策をしてくれます。

「この会社の最終面接ではこういうことが聞かれました」という情報共有をしてくれて、非常に役に立ちました。

あらかじめ回答を準備できるからです。もちろん、2 回目以降の転職活動だとしても、頼りになります。私自身、2 回目の転職活動でも JAC リクルートメントにお世話になりました(色々と浮気したけど結局 JAC リクルートメントに戻った感じです)

ビズリーチはまず登録しておきたい

年収 650 万以上であれば、とりあえず ビズリーチは必須でしょう。

UI もそれほど悪くありません(後述するリクルートダイレクトスカウトは最悪です)

登録した後に、職務経歴を入力します。 職務経歴書は何度も書き直せますので、まずはサクッと登録しましょう。

最終的にはどのサイトでも使い回せるように、手元のテキストファイルでまとめておいて、Git で管理するのがいいです。

ビズリーチに登録すると、色んなエージェントから「スカウト」のようなメールが届きます。

「あなたに良い求人を持っています!紹介したいです。1 度面談しませんか?」みたいなスカウトです。

年収が高い人だと、メールボックスにすごい勢いでスカウトが溜まっていくでしょう。

そのうちのいくつか目についたエージェントを選んで返信します。全員に返信すると身が持ちません。

個人的には以下のいずれかのエージェントとやり取りするのをおすすめします。

  • JAC リクルートメント
  • マイナビエージェント
  • レバテックキャリア

上記の企業は大企業とも取引があり、年収が高めの求人を多数持っています。企業とのパイプが太いので、書類を通してもらいやすいです。

スタートアップへの転職を考えているなら、以下の 2 つのエージェントとやり取りするのがいいと思います。

逆に、よくあるリクルートエージェントと type 転職エージェントは全く使えませんでした。

リクルートエージェントはしょうもない求人を自動送信してくるだけで、迷惑メールと大差ありません。エージェントの付加価値はないですし、サイトも使いづらいです。 リクルートエージェントでしか応募できない企業があるわけでもないので、使う理由が一つもありません。

type 転職エージェントはシンプルに手持ちの求人が少なすぎです。 都内のスタートアップ系の求人を持ってはいますが、それならスタートアップに特化したフォースタートアップスを使うのがいいです。

さて、ここまで読むと、ビズリーチに登録すればすべてが事足りるように思えるかもしれませんが、都合よくエージェントから連絡が来るとも限りません。

受け身なだけでなく、自らの意志で転職活動を前に進めるために、「マイナビエージェント」と「レバテックキャリア」には登録しておきましょう。

マイナビ IT エージェントを活用しよう

マイナビ IT エージェントは IT 系の求人を幅広く取り扱っていて、とにかく守備範囲が広いという特徴があります。

「IT・Web エンジニアの転職に精通したコンサルタントが求職者の経歴やスキルと丁寧に分析して、自分での気付かなかった強みや価値観を見出して最適な求人を提案してくれます」

とはよく言われますが、要は職務経歴書を読んで、「この人のこのスキルを活かせばこの企業に通過できそうだな」という引き出しがたくさんあるので、いい感じにマッチした求人を出してくれる確率が高いのです。

マイナビ IT AGENT にしかない求人もあるので、"まず幅広く"色んな会社を見たいときは、マイナビエージェントを使って、守備範囲を広げておきましょう。

「守備範囲」というとわかりづらいかもしれませんが、良い求人は予想外のところに落ちているものです。

たとえば、エンジニアは「メルカリ」とか「ヤフー」とか「ZOZO」みたいなブランドがあって、ある意味「わかりやすい」ウェブ系の会社に応募したくなるものでしょう。

一方で、「事業会社が IT 部門を別に立ち上げて内製を頑張っている」みたいな求人は見落としがちです。

年収 1000 万を超える電通デジタルだったり、日経新聞のエンジニアの求人には気付けないこともあります。 そういう求人をマイナビエージェントのエージェントに出し切ってもらいましょう。

年収を上げるヒントが多数隠されています。 LINE で気軽に相談できる点もハードルを下げてくれます。 平日だけでなく夜間や土曜日も相談を受け付けているため、忙しくても使いやすいです。

レバテックキャリアは転職を早めに終わらせたい人におすすめ

レバテックキャリアは、15 年以上エンジニアの求人のみを専門的に扱ってきた転職エージェントです。

もとはシステム受注をしていた会社なので、技術的な知識の豊富なコンサルタントが揃っているところが特徴です。

上述した通り普段から企業と信頼関係を築いてきているので、内定までの時間を最短 9 日まで短縮でき、7 日で内定獲得まで至った実績もあるようです。

コンサルタントが年に 3,000 回以上職場訪問しリアルな情報を把握しているので、5,000 件を超える求人の中から最適な求人を紹介できます。面接の日程調整や企業ごとの面接対策など迅速に対応し最短 1 週間で就業決定も可能です。

また、約 6 割の方が年収アップに成功しています。最速で良い企業へ転職したい方におすすめです。

...とありきたりな紹介をしてしまいましたが、「エージェントがエンジニア転職事情にとにかく詳しい」というのが強みです。

エンジニア専門の転職エージェントなのでさもありなん、という感じですが、エージェントが普通に技術の話ができるのが非常に嬉しいです。

技術の話ができるということは、現在、転職市場でトレンドになっているスキルセットがわかるということで、トレンドのスキルセットがわかれば、これからどんな技術に時間を投資していけばいいかの目安になります。

Ruby on Rails はオワコン

たとえば、2010 年代は日本で引く手あまただった Ruby on Rails。

現在でもたくさんのウェブ系企業で使われてはいますが、明らかにダウントレンドです。

Rails からリプレイスしたい、という案件は山程ありますが、Rails"に"リプレイスしたいプロジェクトはほぼ存在しません。

動的型付け言語でエンタープライズのコードを書くのは辛みが大きいので、至るところで Rails 離れが進んでいるのです。

そんな話をエージェントの方とできるので、レバテックキャリアはギークな人におすすめです。

リクルートダイレクトスカウトは UI がひどくて使えない

リクルートダイレクトスカウトは「ハイクラス向け」を謳う転職サイトですが、サイトの UI・UX がひどくて話になりません。

職務経歴書を書くときに「〜」という記号が使えないなど、2022 年にあるまじきひどいレベルのウェブサイトになっています。

「2022 年 9 月〜2023 年 4 月」みたいな書き方ができないということです。

リクルートダイレクトスカウトでできることは基本、ビズリーチでもできます。 ビズリーチを使っておけば間違いないです。

アフィリエイト報酬が高いのでネットでおすすめされがちですが、リクルートダイレクトスカウトは使えないので無視でもいいです。

広告でいかにも年収が上がりそうな雰囲気を出してきますが、大丈夫です。リクルートダイレクトスカウトを使わなくても、エージェントが相談に乗ってくれます。 まぁ、登録しても別に損はないのですが。

おすすめの求人広告型の転職サイトと使えないサイト

エンジニアの場合は Green か Forkwell を使う人が多いです。

を使う人もいます。

ちなみに Indeed は外資 IT のすごく年収が高い会社です。

使ってみたけど役に立たなかったサイトは以下の 3 つです。

エンジニア Hub は登録したものの企業とのやり取りにも進まず、過疎ってるマッチングアプリのような哀愁が漂っていました。 Forkwell や Green でバンバンやり取りが進むので、いつの間にか開かなくなりました。

Findy や LAPRAS は GitHub のリポジトリを解析して企業に情報を提示するタイプのサイトです。 GitHub のリポジトリや Zenn や Qiita の情報をスクレイピングして、エンジニア偏差値みたいのを出してきます。

色々と情報発信しているエンジニアであればあるほど偏差値が高く出ますが、だからといってそこまで革新的でもないし、信憑性があるわけでもないので、使いどころがわかりません。 GitHub 解析系の転職サイトを無理に使う必要はないです。

Green を使ってみてどうだった?

マネーフォワード、Sansan、テックタッチ、アトラエ、FOLIO、ジオテクノロジーズなどの選考を受けました。 年収が高くて技術スタックにマッチしている会社を選んで「気になる」みたいなボタンを押すと、書類選考が始まります。

「書類選考」とは、最初は Green に登録した職務経歴書を企業側が読んで、カジュアル面談のお誘いがきます。

カジュアル面談後、選考を決意したら PDF で職務経歴書と履歴書を送るイメージです。

選考は Green 上のチャットで進めます。全部自分で管理するのが求人広告型のサイトです。

要注意なのは、どこの馬の骨ともわからない中小企業も多数紛れているため、年収水準だけで選ぶと変な企業との選考が始まってしまう恐れもある点です。

企業の情報収集は全部自分でやらなければいけません。 カジュアル面談で話を聞いて、自分で見極めて、自分で選考を進めて、自分で年収交渉まで進める必要があります。

1 回目の転職活動で使いこなすのは少々難しいでしょう。

Forkwell を使ってみてどうだった?

ミクシィ、Yahoo、Appbrew、コミューンなどの選考を受けました。

Forkwell では企業からスカウトが来るイメージです。 職務経歴書をちゃんと書けば、企業から「カジュアル面談しませんか?」とメッセが入ります。

自分から応募もできますが、自分で応募してもあまり通らない印象があります。

UI がわかりやすく、こちらの希望と企業の求人がマッチしているかをいい感じに強調してくれるので、応募のハードルが低いです。

ヤフーはスカウトしてきたくせに、カジュアル面談後に書類を送ったら祈られました。 こういう舐めた対応をされるのも、求人広告型ならではのことです。

エージェント型は間にエージェントが挟まるので、舐めた対応をされることは基本的にありません。

求人広告型の転職サイトは使える?

私は次に転職するとしても Green や Forkwell は使わないと思います。

次に転職するなら、メインはエージェントに任せつつ、行きたい企業にはウェブページから応募します。

理由はシンプルで、ノイズが多すぎて訳がわからなくなるからです。 求人広告で次から次へと企業との面談を入れてしまうと、管理しきれなくなります。

自分でスケジュール管理もできるのですが、シンプルに面倒くさいです。転職活動中は本当に忙しいので、任せられる部分はエージェントに丸投げした方が楽になります。

転職口コミサイトの使い方

企業の口コミを見ることができる転職クチコミサイトには、以下のようなものがあります。

口コミサイトは「採用」も兼ねているケースが多いですが、登録したからといってスパムのようにメールが送られまくったりはしないので、一通り会員登録して評判を眺めてみて損はないと思います。

良い口コミよりも悪い口コミに企業の本質が出ます。 転職サイトを開くのは基本的に「転職したい人」です。

口コミサイトには、その人が抱えている不満であったり、想いが赤裸々に綴られています。 ネガティブな口コミこそが本音です。

逆に、口コミサイトでやたらと企業を持ち上げている人は、その会社に長く勤めて信者のようになっています。 新卒で入社して 20 年、ひたすらその会社でしか働いてこなかったような人であったり、転職先がない人は、やたらと自分の職場に誇りを持ちたがります。

その誇りが溢れて、口コミサイトで自慢してしまっているのです。無視しましょう。

ちなみにキャリコネは一度口コミを書くと消せないので、悪口を書きたくなっても一度深呼吸してください。 後々のトラブルを防ぐために、悪口は慎重に書いてください。

Openwork は転職活動で必須

Openwork の口コミは全部目を通しておきましょう。 ネガティブな口コミが「流せるレベル」なのか「許せないレベル」なのかをよく見ておいてください。

たとえば「プログラミングがしたくてウェブ系の企業に行きたい」と考えているとします。 その企業の口コミに「開発は外部の下請けに投げているため、技術力が上がらない」みたいな口コミがあった場合は、ミスマッチの確率が高くなります。 受けないほうがいいです。

悪口を全部鵜呑みにしてはいけませんが、書かれた悪口にも一部、真理が潜んでいます。

その口コミが自分の価値観的に受け流せるレベルなのか、許せないものなのかを判断してください。

あなたがハードワークを苦にしない人なら「とても忙しくてプライベートの時間が取れない」などと口コミに書かれていても気にせず受け流せるでしょう。

逆に、プライベートの時間を大切にしたい人なら「平日はいつも 22 時帰り」みたいな口コミがある会社を受けてはいけません。

ちなみに Openwork から求人に応募もできます。 いくつか選考に進むこともありましたが、結局メインで使うのはエージェントになりがちです。

Openwork で行きたい企業を見つけて、口コミを眺めて、

「この会社の求人ありますか?」

とエージェントに聞くのが、良い活用方法です。

その他、以下の記事も参考にしてください。

【転職エージェント】エンジニア転職におすすめ比較ランキング|年収 1000 万超の現役エンジニアが特徴や評判を解説'


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