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野村総合研究所に中途採用で転職する方法|面接でのアピールの仕方を元社員が解説

2022/09/13に公開
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野村総合研究所では 2019 年頃から中途採用を急拡大しています。

社内では人手不足感が謙虚で、どこのプロジェクトも人が足りていません。猫の手も借りたいほど人が足りません。

次から次へと大型プロジェクトに投入され、稼働はパンパン。 休む暇もなく仕事をしても人が足りなすぎて、取りたい仕事も取れない状況です。

そんなわけで、2010 年代半ばまで中途で入ってくる人はかなり珍しかったのですが、中途で入ってくる人が激増しました。

もちろん新卒から NRI に入って一度も転職したことがない人が社内の 8 割以上を占めていますが、そのような新卒偏重の人材構成も今後変わっていくでしょう。 余談ですが、札幌や福岡の支社は例外で、ほとんどが中途採用の人たちです。

2023 年は「カムバック採用」と呼ばれる、いわゆる出戻りの採用もアピールし始めました。

「他所で得た経験を活かしてもう一度 NRI で働いてみない?」とお誘いしているのです。

野村総合研究所に入るために必要な能力

野村総合研究所では中途採用を拡大しています。 年収が高いので、中途で入りたい人も増えているでしょう。

どんな経験をアピールしたら入社しやすいかを解説します。

具体的には以下のような経験をアピールするのが良いです。

  • 大規模プロジェクトのマネジメント経験
  • 特定の業界の業務知識(専門性)
  • アジャイルやモダンな開発経験

スキルだけでなく、根性や論理的思考力などのソフト能力もアピールになります。 面接ではとにかくハキハキと、論理的に、相手に聞かれたことにわかりやすく答えましょう。

NRI への応募は、エージェント経由が一番通りやすいです。

大規模プロジェクトのマネジメント経験はなぜアピールになるのか

良くも悪くも NRI はプロジェクトマネジメントの会社です。

多くの部署でウォーターフォールでプロジェクトマネジメントをしています。

大規模プロジェクトをウォーターフォールで運用するのがメイン業務です。

特に、証券、銀行、流通系の部署に応募する場合は、大規模プロジェクトの経験をアピールしてください。

キャリア採用の職種一覧のうち、

  • 金融 IT ソリューション
  • 産業 IT ソリューション

に応募する場合は、大規模プロジェクトのマネジメント経験に加えて、後述する業務知識のアピールが有効です。

1000MM 以上の大きなプロジェクトをウォーターフォールでしっかり計画通り完遂した経験をアピールすると面接官に響きやすいです。

若手のうちは小さなプロジェクトのリーダー経験でも構いません。

チームをリードして、計画通りにプロジェクトを進めた経験をアピールしましょう。

職務経歴書や面接を通じて、「どのようにチームをマネジメントしたか」「どんな問題にぶち当たり、どうやって解決してきたか」をきちんと伝えてください。

実際のプロジェクトでは「プロジェクトの期限に間に合わない」「ステークホルダーの調整でてんやわんやになる」「リリース後に障害が発生し、顧客に謝罪地獄」みたいな修羅場がよく発生します。

プロジェクトで発生するトラブルをうまく対処しつつ、プロジェクトを計画通りに着陸させられる人材が NRI では求められています。

NRI では体制図を作って、エスカレーションラインを明確に定義してプロジェクトを進めていきます。

各チームのリーダーはプロジェクトマネージャーに状況を報告し、プロジェクトマネージャーは本部の偉い人に適宜状況を共有していきます。 このような報連相を的確に行える能力も匂わせてください。面接中の質問には論理的に、的確に、要件を伝えてください。

その上で、わかりやすく使いやすい資料を作る、ドキュメンテーション能力も必要です。正直、中の人は資料ばっかり作っています。 個人的には退屈でしたが、普通に資料作って残業するだけで自動的に年収 1500 万に到達するのは魅力でもありました。

プレッシャーはきついですが、仕事自体はそんなに難しくないので安心してください。

先輩のサポートも手厚いです。

仕事の難易度というより、人を動かして、人を納得させる難しさの方が大きいです。その辺に自信がある人に向いてます。

特定の業界の業務知識(専門性)が歓迎される

NRI の仕事で一番しんどいのが、とにかく業務知識が複雑なことです。

特定の業界にべったりくっついて、顧客の業務のスペシャリストになる必要があります。

金融業界のエンジニアなら、証券アナリスト並みの証券知識を持っている人も多数いますし、皆、それくらい学びます。

東京証券取引所から送られてくるデータの仕様に精通し、その他にも社内の超複雑なバッチの運用も理解する必要があります。

NRI の大半のプロジェクトでは千手と呼ばれる統合監視システムを使っています。

この千手のフレーム、ジョブ、ステップなる枠組みに、無数にあるシェルスクリプトを登録し、一定の依存関係を張ってシェルスクリプトを実行しながらデータを加工しているのです。

どのジョブ(=主にシェルスクリプトの塊)がどのジョブに依存していて、どういう順番で動いているのかを Excel の表を見ながら覚えなければいけません。

まぁ、こんなものは中に入るまで学びようがないのですが、結局は「顧客の要件を実現するために」複雑なシステムを組み立てています。

顧客がどんな業務をしているのか。どんなシステムを使いたいのかをよく理解する必要があります。

なので、NRI に転職する場合は職種一覧をよく眺めて、自分が担当してきた顧客の業務に通じるものがあるかを探しましょう。 これまでどんな顧客を相手にしてきたかを重視してください。

NRI の対象顧客と被る経験がない場合は、NRI デジタルや IT 基盤サービスなど、あまり特定の業務にとらわれない部署に応募するのが良いです。

NRI ではアジャイルやモダンな開発経験を求めている

2010 年代末頃から、ウェブ系に遅れること 10 年、NRI でも「アジャイルをやっていこう」という風潮が強くなってきました。

従来の大規模ウォーターフォールでかっちり要件を決めて、システムを作っていくやり方を「コーポレート IT」

Google や Amazon、その他多くのウェブ系企業のように、IT システム自身がビジネスとなるようなシステムをアジャイルで作っていくやり方を「ビジネス IT」と名付け、

「これからはビジネス IT に力を入れていこう」という機運が高まったのが 2018 年頃でした。

ビジネス IT でアジャイル開発をやろう、としても NRI にはアジャイルの知見がありません。

アジャイル開発でプロジェクトを回したことがないのです。

それに、NRI の社員のスキルセットとアジャイル開発はあまり相性が良くないので、既存のプロジェクトに適用しようとしては失敗していました。 スクラムマスターやプロダクトオーナーの立ち位置に NRI 社員が入っていくしかおそらく NRI の業務スタイルとは適合しないのですが、そうするとこれまできっちり決めてきたピラミッドが崩れてしまいます。

これまで 3 種の神器(笑)のように扱ってきた「体制図」の姿が、これまでと全く違うものになってしまいます。

とはいえ、なんやかんやと危機感はあるみたいで、アジャイルの知見がある人を大募集しているのが実情です。 スクラムマスターの資格を持っていたら重宝されるでしょう。

また、NRI のプロパー社員はモダンな技術に疎い人が多いです。 モダンフレームワークの知見がある人や、クラウド技術に長けた人を欲しがっています。

まぁ、そういう人が入社して特技を活かせるかというと個人的には疑問が残りますが、それでも会社としては欲しがっているようです。

ウェブ系でアジャイルやらない会社は見たことがないので、ウェブでちゃんと仕事してきた人は引く手数多ということです。

入社すれば必ず年収 1000 万に到達するし、クビにならない

日経新聞社の IT 部門に転職しようとしたときにエージェントに言われたのですが、日系大企業は入ってしまえば勝手に年収は上がっていきます。 だから、オファー面談や希望年収で無理にふっかける必要はなく、まず入社を第一にしろと。

NRI も同じです。間違いなく同じ類の会社です。 たとえば、この記事を読んでいる方の年収が 700 万円だとします。

年収 700 万は NRI の院卒 3 年目くらいの年収です(たしか)

30 歳前後で普通に入社すれば、周りの社員とのバランスを考えて、年収は 900〜1100 万くらいになるでしょう。

とにかく普通に入社すれば、普通に上がります。ごく普通に仕事をすれば、勝手に年収 1000 万にいきます。

なので、とりあえず入社してください。そして、2022 年現在から 2025 年くらいまでは、中途採用の拡大期が続くはずです。 ものすごくチャンスです。入ってしまえば 99%クビになりません。

大企業は正社員をクビにできないのです。どんなに無能でもクビになった人はいないし、いきなりクビにされる心配もありません。

「こいつクビになるんじゃ...」と周囲に危ぶまれるくらいの人でも、かなり手厚くフォローしようとします。

普通の人は絶対にクビになりません。学歴も関係ありません。

一生懸命働くだけで、絶対に年収 1000 万を超えます。

NRI への応募ですが、個人的な経験から、エージェントを使ったほうがいいと思います。

ベンチャー企業などは金がないので、「エージェントのフィーがかからない自由応募で来てくれ」という傾向が強いのですが、NRI くらいの規模になるとエージェントへのフィーは全く気にしません。

それ以上に、エージェントからプッシュしてもらえた方が、絶対に書類通過の確率が上がります。

使い方は簡単で、転職サイトに登録して、エージェントから連絡が来たら、「NRI に応募したい」というだけです。

入ってしまえば年収 1300 万までは確実に上がります。課長(GM)、部長になれなくても年収 1300 万はもらえるからです。 採用拡大期に NRI に潜り込んで、年収 1300 万を稼ぎ、タワーマンションに住みましょう。

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