エンジニア転職のリアル

選考を辞退した方がいい会社とは?辞退の基準と方法を解説

2022/05/25に公開
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

採用面接を受けていて、途中で選考を辞退するケースが多い。

選考は一方通行ではない。 相手も選んでいるが、こちらも人生を賭けて選んでいるのだ。

こういうことを書くと、「選考には多大なるコストをかけている。相手のコストを考えると云々」という奴が出てくるが、自分の立場でしか物を考えられない単細胞馬鹿なので無視していい。

というか、断るときは一方的にお祈りするくせに、求職者側が企業を見定める作業を無礼とみなす風潮はやめてほしい。 お互い様である。

もちろん礼儀は尽くすが、内心で「ないな」と思った会社は辞退するしかないのだ。

選考中に感じが悪い人間が出てきた場合

3 回ある面接のうち、1 回でも感じの悪い奴、空気読めない奴、威圧的な奴が出てきたら、選考は辞退するべきだ。

会社にはたくさんの人間がいる。

たまたま会った人間が全てではないのは当然だが、「そういう奴を出しても大丈夫」と判断する会社には何かしらの問題がある。

そのため、話していてカチンとくる人間が出てきた会社は即辞退した方がいい。 特に、選考の最初の方に出てくる人は、、実際に就職したときに一緒に働く可能性が高い。

職場のストレスの 90%は人間関係によるものなのだ。

選考中に頭の悪い人が出てきた場合

「頭の悪さ」を感じ取るのは非常に重要である。 頭の悪さとは、すなわちソフト能力の低さである。

話をしていて、「この人、話が通じないな」と感じたら黄色信号だ。

話が通じない人が上司になると辛い。だんだんと信用できなくなるからだ。

エンジニアはスキル一辺倒で何事も判断しがちだが、まともな会話ができるソフト能力も非常に重要なのだ。

選考中に「もしかして、この人はアホなんじゃないかなあ」と感じる人が出てきたら、辞退候補に入れよう。

技術スタックの選定にセンスがない

技術スタックに魅力を感じない会社は避けよう。エンジニアにとって命取りになる。

入った会社の技術スタックで延々と仕事することになるので、技術スタックの魅力は今後のキャリア形成に大きく関わってくる。

今どき Angular を使っていたり、クロスプラットフォームアプリ開発に Xamarin や Ironic を使っていたり、Rails のバージョンが古かったりと、とにかく技術選定のセンスがない会社は危険である。

技術スタックは全てではないし、プロダクトこそが利益を生むのはわかるが、エンジニアとしての市場価値が上がらない技術スタックに時間を投下するのはもったいない。

技術スタックにセンスがないと、エンジニア採用にも苦労するのだ。

とりあえず、2022 年時点で避けるべきキーワードは以下なので、押さえておいてほしい。

  • バックエンドの Rails のバージョンが古い
  • Rails MVC で View を作っている(Rails が API モードでない)
  • フロントエンドが Angular や jQuery で作られている
  • クラウドが Azure
  • クロスプラットフォームが Xamarin や Ionic
  • ObjectiveC で iOS アプリを作っている

エンジニア転職で年収が高いプログラミング言語と年収が低い技術スタックを解説する

また、Vue + Nuxt でフロントエンドを作る会社は 2022 年時点では多いが、今後 Vue、Nuxt は廃れていくので、避けられるなら避けた方がいい。

Vue.js はオワコンになる。Nuxt2 から Nuxt3 へのアップデートは破壊的変更が多すぎて移行できない

会社紹介資料のメンバー一覧にいちいち前職が強調されている

面談前には会社紹介資料に目を通すだろう。

メンバー紹介ページに、「様々なバックグラウンドの人がいます」「三菱商事」「キーエンス」「メルカリ」「東京大学」みたいに書いてある会社は避けたほうがいい。

理由はシンプルで、肩書で人を判断する会社だからだ。どこどこ出身なら偉い。どこどこ出身ならすごい、という風に人間を判断している可能性がある。 また、前職を強調するのは現職にブランドがないからなので、そんな会社に入っても自尊心を満たせない。

前職ではなく、現職で自分を語る会社に入ろう。

選考の途中で別の職種を指定してきた

バックエンドエンジニアで選考を受けたのに、途中から「プロジェクトマネージャーで選考を勧めませんか」と勧められたり、SRE で応募していたのにバックエンドを勧められたり、別の職種で推奨されるケースは辞退しよう。

選考途中での職種変更の提案は、

「元々の希望職種ではあなたの能力は見合いませんが、ここで切るのももったいないので別の職種で受けませんか?」

という宣言に他ならない。キャリアの形成を選考中の面接官の気まぐれに任せてはいけない。

自分で考えて、自分が選んだ職種で、自分が身に付けたい専門性を身につけられる会社で働こう。

そもそも応募した職種以外を指定してくるのは無礼なことでもある。他人の専門性への敬意が見られない。

エス・エム・エスという会社などは職種変更の提案を気軽にしてくるので、警戒しておこう。

面接中に体制表を出してきた

伝統的に日本企業を受けたとき、面接を担当する社員の立場を出してきたことがある。 体制図でピラミッドを示し、「この人は偉い人なんだぞう」みたいな出し方をしていた。

それは違うだろう。

そういう会社は基本的に、何を言うかよりも誰が言うかで物事を判断する傾向が強い。

いちいち役職を意識して、上司のけつを舐めるような仕事を頑張らなければいけなくなる。

カジュアル面談で、組織の構造を説明するために体制を出すのは良い。誰かの地位を強調するために体制図を出すのはいけない。

そういう会社は、上司の機嫌取りに終始してしまう可能性が高い。伝統的日本企業の多くは、とにかく組織のピラミッドを重視するが、正直働き心地は良くないだろう。

ベンチャーはベンチャーで社長のワンマンだったりして面白くないのだが、堅苦しすぎる封建組織で働くのも苦痛だ。

せっかく転職するんだから、バランスの良い会社に入ろう。

ワンマン経営社長のベンチャー企業に転職すると、大企業より仕事がつまらなくなる


記事の感想をつぶやく→
作成

更新

文章量
2,700文字