エンジニア転職のリアル

JTC=日本の伝統的な大企業とは?|JTCと呼ばれる会社の特徴を具体例で紹介

2023/02/16に公開
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JTC とは Japanese Traditional Big Company の略称です。 Big Company への敬意はなく、伝統的日系大企業の不合理な慣習への侮蔑の意味が込められています。

日系大企業(JTC)の特徴とは何でしょう?

  • 長すぎる会議
  • 長すぎる稟議
  • 1 日中、社内向けの調整に奔走する
  • 専門性を軽視したジョブローテーション
  • 本人の意向を無視した転勤制度
  • 無能に優しく、仕事しなくてもクビにならない
  • 成果よりも努力を重視する評価制度
  • 減点評価で失敗は許さない
  • 失敗したら色んなところに報告して是正会議の嵐なので、挑戦意欲が削がれる
  • 閉鎖的な社内プロキシ
  • 前近代的な社内システム(勤怠管理や給与システムも自社製で古臭くて使いづらい)
  • 謎のセキュリティルール
  • SaaS 禁止(なぜかマイクロソフトの Teams は許される)
  • なんでも Excel, Excel, Excel
  • なんでもファイルサーバ
  • 責任回避に全力を尽くす文化
  • 報連相めっちゃ大事だし、相談しておけばアウトプットなくても責任を問われない
  • 新人は宴会、飲み会の手配に追われる
  • 宴会芸を披露しなければならない

特徴は多々ありますが、

「とにかく無駄で何も生み出さない仕事に精を出す」 「会社でうまくやっていくためには、無駄で意味のない仕事にも一生懸命やっているというポーズを取らなければならない」

という点では一貫しています。

顧客よりも、サービスよりも、製品よりも、会社内部のしきたりを最優先にして、非効率な仕事を無限に生み出してしまうのです。

「顧客を見て仕事をせよ」などと経営本には書かれていますが、JTC では基本的に、顧客の方は見ません。社内ばかりを見ています。

顧客に良いものを提供するよりも、偉い人に怒られないことを優先します。 上司ばかりを見ているのが結果として顧客への価値提供につながることももちろんありますが、末端社員は特に、「顧客のために」という意識は希薄です。

中にいる人々は入社時は決して馬鹿ではありません。 偏差値の高い大学を出て、倍率の高い面接をくぐり抜けた人たちが毎年たくさん入社してきます。

そして最後はやっぱり、みんなで馬鹿になっていきます。 才能を無駄に枯れさせているとも言えるし、JTC に染まってしまう時点でその程度だったんだとも言えるでしょう。

地頭は本当に良い人が多いです。ただし、JTC という組織そのものが「思考停止」を強要する雰囲気があります。

それでは、JTC の JTC たる所以を見ていきましょう。

JTC の 1 日の会議時間が長すぎる

JTC は会議ばかりしています。1 日 6 時間は会議です。 主要業務は会議です。何も生み出していないので、何も身につきません。

明日もあさっても来月も来年も、全く成長しないのが JTC です。

会議で何をやるかというと、大人数で進捗の報告だったり共有だったりしています。 報告を聞いているうちに、日が暮れてしまいます。

JTC では「合意」と「根回し」が大事です。合意せずに物事を進めると、その人が責任を取らされるからです。会議を開いて、言質を取る、という儀式によって、責任を回避するのです。 社内のミーティングでやたら議事録を大事にするのも、会議の内容を記録して見返すというよりは、「お前がやるっていったよな」「お前の球持ちだから、お前の責任だからな」という責任の所在を文書で残すために頑張って議事録を取っているように見えました。

議事録を取るのは若手社員の役目です。社内向けの議事録をマネージャーがレビューすることもありました。

責任を回避するためにとにかく会議を入れて、貴重な時間を浪費していくのが JTC の特徴です。 逆に言えば、報告さえしっかりすれば、成果が出てなくても特にその人の責任は問われないのも面白いところでしょう。

進捗報告という名の「偉い人に詰められる会」の他には、「レビュー会」と呼ばれる「偉い人に詰められる会」があります。 偉い人というか、偉そうな人が、中身も特にわからずに資料の粗を探して指摘するのです。

偉い人の指摘を受ければプロダクトの品質が良くなる、というわけではないのですが、私が所属していた JTC ではなぜか、「レビューの回数を増やすで品質が上がる」と本気で信じられていました。 プロダクトそのものではなく、「レビュー回数」が品質の指標にされたりもしました。

何が目的なのかわかりませんが、やってる人たちや、やらせている人たちもわかっていなかったのでしょう。

結果として何ができるかよりも、「ちゃんとやった」というプロセスが大事なのです。

JTC はクビにならない

JTC は無能でもクビになりません。 JTC に限らず日本企業は基本、業績が著しく悪化しない限りはクビにならないのですが、JTC の良いところは無能でも一定のレベルまで自動で昇格させてくれる点です。

社員数が多く、平均年収が高い会社であれば、平均年収くらいまでは自動で上がっていきます。ほとんど会社の利益に貢献していないような気分になっても問題ありません。 既存のビジネスがたくさんお金を稼いでくれるからです。

中小企業の場合、昇給幅が狭く、クビにならないとしても低年収で据え置かれることがあります。 中小企業は JTC のように勝手に昇給することもなく、昇給しても幅が小さいので年収的にはメリットが低いです。

JTC のデメリットとしては、JTC は無能に優しい分、無能のまま何の専門性もなく昇給して、転職しなくても生きていけるレベルで飼い慣らされ、外に出る選択肢を奪われたまま年を取っていくことです。 JTC の仕事が楽しい確率は 1%以下なので、基本的には死ぬほどつまらなくて退屈な毎日を 70 歳くらいまでずーーーーっと繰り返すことになります。

貴重な人生で、24 時間のうち平日の 10 時間以上がずっとつまらないってのはなかなかの地獄ですよ。 安定と引き換えに JTC に差し出すのが自由と充実です。

自分はあまりにも退屈すぎる JTC から転職し、何度かの転職を通じて年収を上げてきましたが、結果として楽しい仕事で飯が食えています。 JTC での残業は苦ではなかったですが、1 日中退屈な仕事をして、いつの間にか暗くなって、21 時に会社を出て、寝るだけの日々は本当に辛かったです。

JTC の中の人の特徴

高学歴が多いです。基本的な学力は高めなので、ネットによくいる日本語が全く通じない人はいません。 ただ、日本語を全く理解しようとしないサイコパスは一定数存在します。

偏差値は高いですが、自分で考えるのが苦手な人が多いです。独創性は否定されます。 できる限り前例を踏襲しないと、新しいことをやって失敗したらその人の責任になるからです。

面接では人間性が重視されるので、「同期」で入社する人は「良い人」が多いです。 頭が良くて、良い人が多くて、新人研修では幸せな気持ちで過ごせるでしょう。

5 年経つ頃には JTC に染まって、サイコパスのように悪魔進化を遂げてしまう人もいます。

また、口には出さなくても選民意識を持っている人がけっこう多いです。

JTC の社員には一流企業の一流のエリートサラリーマンである、という自己認識があります。 事実、社会的な評価も高く、「良い会社で働いてるね」と言われがちで、自己肯定感は高まります。

「大企業の社員だから優秀」ということはありません。 もちろん、新卒時点で全部の企業を横並びにしてスペック戦闘力を比較すると、JTC に入社できる人材の方が絶対に優秀です。

ただ、JTC の中にいても早期に成長が鈍化するので、5 年経つ頃には、能力的には JTC の社員が下になります。給料は JTC の方が高いです。

能力を「問題解決力」や「ハードスキル」とすると JTC の社員はしょぼいですが、ソフト能力は高い人が多いです。 ソフト能力は社会人になってから鍛えるのが難しく、大学卒業時点でほぼ確定しているので、優秀に見える人材を取っている JTC 社員のソフト能力が平均的に高いのは必然と言えるでしょう。

飲み会の準備は新人の仕事

飲み会の手配、予約から年配社員のお世話まで、JTC では新人が全てやります。

店を予約して、先輩たちに予定を伝え、予約時間の 30 分前に年配社員にお店の場所を周知して回ります。

飲み会の時間になっても先輩社員は全員遅刻してきます。飲み会は遅刻するのが当たり前と言わんばかりです。

新人たちはぽつねんと店に座り、30 分以上遅刻してくる先輩たちを待つのです。

部署の忘年会では新人が宴会芸を披露します。宴会芸を披露するために膨大な時間をかけて、特訓します。

もちろん、宴会芸を披露するために費やした時間は、将来的に何の役にも立ちません。

偉い人は「宴会芸にも全力を尽くしたからこそ今の俺がある」みたいなことを平気で言いますが、無視しましょう。無意味です。

何も成し遂げていない老害に限って、「コピー取りにも全力を尽くせ」「宴会で本気出して名を売れ」とか言いますが、それがキャリアに活きるとは限りません。 生存バイアスがかかっています。

世の中には宴会芸や飲み会やゴルフではなく、専門性で評価される職場もあります。 結果で評価される会社もあります。

「人間関係」という運に大きく左右される場所(JTC)で頑張るのも良いですが、そうじゃない道もあることは理解しておくべきです。

進捗報告会議は意味がないし、価値もない。仕事しないおじさんが喜ぶだけ

ちなみに、中途が中心の会社だと、「若手が雑用をやれ!」みたいな雰囲気は全然ないです。 転職したら驚くと思います。飲み会の予約も普通に持ち回りでやります。

JTC は社内調整がすべて

JTC では社内の人間関係が非常に重要です。

JTC で「仕事を回す」とは社内の人脈をたどって、色んな人に仕事を振り、調整することです。

だからこそ、人事異動で色んな部署との人間関係を築くのが重要になってきます。

個々人に専門性はないので、「その仕事を担当する誰か」にお願いしなければいけません。

お願いされた人も、「その仕事ができる誰か」を探して仕事を振らなければいけません。

伝言ゲームで人から人にタスクを投げていって、最終的に成果物を作り上げるのが JTC の仕事です。

そんな伝言ゲームを頂点で調整するのが「プロジェクトマネージャー」なので、JTC ではプロジェクトマネージャーには絶大なる権限と信頼が置かれます。

「絶大なる権限」といってもプロジェクトメンバーに好き放題命令できる程度ですが。

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仕事を進めている本人たちは「何をやっているか」の細かい部分は全然わかってなかったりします。 もちろん、「プロジェクトマネージャー」というロールの人間が細かい作業レベルの内容を把握する必要はないです。

しかし、JTC の場合は作業を全て別会社に丸投げしているので、「とにかく進捗を確認するしかやることがない」人がたくさんいます。 協力会社のマネージャーを詰めて、進捗を聞き出し、それをうまくまとめて自社の偉い人に報告する、といった仕事を延々と続けています。

当然、退屈で飽きるはずです。誰も彼もが本当につまらなそうに仕事をしています。

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JTC は謎のセキュリティルールが厳しく、新しいものは絶対に認めない

JTC では 2023 年になっても未だにメールと Excel が仕事の中心です。

Slack 禁止。Confluence 禁止、GitHub 禁止、クラウド禁止。

給与は自社システムでも SmartHR は使えません。昭和に作られたような自社の使いづらいシステムで給与や勤怠を管理しています。

SaaS の導入は許されず、謎のセキュリティルールで自らの首を絞めています。

どれだけ有用なツールでも「社内情シス部門の頭の悪い人」が理解できるものでないと一切許可されないのが辛いところです。

頭の悪い人は永遠に馬鹿のままです。 だから、現代のツールにキャッチアップする能力がありません。

社内セキュリティ部門の愚か者が社内で利用するツールをコントロールしようとするので、JTC の人間は常に手足に重りをつけた状態で仕事しなければいけません。

SIer の自動化を阻む最大の敵は社内プロキシである

私見ですが、JTC、特に SIer の社内システム担当は全員クビにした方がいいと思います。 社内システム担当を全員クビにすることで、社内の生産性が爆発的に上がるでしょう。

その他にも、プロジェクト管理を専門で担当する部署とかもありましたが、そこにいる人も横から偉そうに口を出すだけで全員意味がないので、ついでにクビにしておいてください。

解雇規制が緩和されるのが待ち遠しいですね。

責任回避に全力を尽くすのが JTC

JTC の人間はとにかく、責任を取りたがりません。

自分が何かをやって問題が起こってしまうと、四方八方から詰められる上に、全然関係ない臭いおっさんにものすごくたくさんの報告書を書かなければいけないからです。

何も知らないのに偉そうに詰問してくるおっさんに対して、色々と説明するのは無駄ですし、苦痛です。

そんな仕事は誰もやりたくないので、とにかく「自分の責任ではない」ことを明確にしようとします。その結果、膨大な無駄が生まれます。

減点主義で責任回避な思考。それこそが JTC の文化です。

JTC では専門性が全く身につかない

JTC は人事部の人が勝手に人事異動という形で仕事を決めてきます。

転職するとわかりますが、赤の他人である人事が勝手にその人のジョブを決めるなどあり得ないことです。

人事に勝手に進路を決められて、どうやって専門性を身に着けろというのでしょうか(笑)

馬鹿にしてますよね(笑)

その人に専門性があって、その専門性を持って仕事を回す。

仕事を通じて専門性をさらに磨き、専門性を持って貢献するのが JTC 以外の会社の社員の姿勢です。

専門性を磨いた上で、キャリアアップしたい人はさらに年収の高い会社に転職していきます。

JTC では 3 年ごとに人事異動させて、専門性を磨く機会を与えません。結果として、会社の外に持ち出せるスキルを何も持たない中高年が生まれてしまいます。

JTC の働かないおっさんは、JTC の人事制度と文化が生んだ、哀しい産業廃棄物なのです。

JTC(日系大企業)とベンチャー、どちらも経験して感じたメリット・デメリット

なぜ JTC は無駄なことばかりして、それをやめないのか

文章で読むと馬鹿なことばかりしていますが、JTC にいる人間も完全なるアホではありません。 内心無駄なことに気付いている人もいます。

それでも、アホみたいな儀式をやめられないのは、「責任を取りたくないから」です。 儀式を取りやめることで何か問題が発生したら、「やめる」と決めた人の責任になるからです。

本当は無駄だと思いつつも、責任を取らされるリスクや、「無駄なことはやめよう」と説得するコストを考えて、合理的に「見送り」し続けます。 改善提案してもメリットはあまりないからです。

たとえば、パスワードを設定して zip でファイルを送信し、続けてメールでパスワードを送るなども、基本無駄で無意味なのに、それで問題が起こったら困るのでやめられません。

JTC は病的な責任回避主義

JTC は基本的に減点主義で、何か問題があるととにかく面倒です。 問題を多方に報告し、是正措置を講じて、その是正措置をまた多方に報告しなければいけません。

問題が起こったら、その問題を是正するための定例が設定されます。 1 度設定した定例は上記の「責任を取りたくない」という観点から、中止にできません。

定例をなくして問題が起こったらその人の責任になるからです。

システム会社でいうと、「テストの証跡をスクリーンショットで撮って保存する」などは誰もが無駄だとわかっているのです。 納品される側もいちいち全部は確認しません。

それでもアホみたいな Excel スクショを続けるのは、何かあったときに「ちゃんとやってましたよ」と言い訳するためです。

言い訳のために膨大な時間をかけて、誰も振り返らない証跡資料を作り続けているのです。

そんな組織にいたら、当たり前ですが頭が悪くなっていきます。段々と合理的に物事を考えられなくなっていきます。

意味不明な慣習を延々と続けるという意味では、JTC は宗教のようなものです。 さっさと脱出しましょう。

「いつか JTC から脱出したい」と考えたことがある人は、ひとまず 転職の思考法転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方を読んでみるといいでしょう。

転職を通じて年収を上げて、幸せな人生を築いていく道筋(勝ち筋)が見えてきます。

JTC の企業一覧

JTC の文化を知るには、退職エントリを読むのが一番です。

#退職エントリ

といっても、実名で書かれた退職エントリは肝心な部分がぼかされていたり、本音が見えずに毒にも薬にもなりません。

会社を辞める理由なんて、

  • つまらないから
  • ムカついたから
  • もっと年収上げたいから

くらいしかありません。

それなのに、どいつもこいつも綺麗事を言って、会社に感謝の意を述べて無難に終わろうとしています。

一緒に数度しか書けない退職エントリに魂を込めずにどうするんだと。

JTC はとにかく無駄ばかりで、馬鹿な奴らばかりで、馬鹿な奴らが、馬鹿なルールを作って、無能なくせに偉そうで、会社の外に出たら何一つとして、何も通用しないくせに妙に偉そうで、偉そうな割にやっぱり馬鹿なクソに嫌気が差したから、会社辞めたんだ、と言えばいいのです。

クソをクソと言わずに味噌と言ってはいけません。

腑抜けが多い中でも、魂のこもった珠玉の退職エントリをいくつか紹介しましょう。

NTT を退職して Google に転職した人の話

このように個別に制約が厳しい事自体は日本の大企業どこを見渡しても大体似たような話があると思うが、ただ「厳しい」というだけであればそれを理由に批難するのはワガママである。
先に述べたように何より理に適っていない事が問題である。
詳細を述べることは控えるが、外から観測できるものの一部としては「メールに何かを添付すると自動的に暗号つき zip に変換され、続くメールでその zip のパスワードを送る」のような物が例示できる。その類の物がそこら中に敷き詰められている。 このようなセキュリティ施策そのものもやる気を殺ぐに充分だったが、それ以上にこれほど低レベルの IT リテラシな人間が実権を握り経営判断をしているという状況への絶望のほうが退職するにあまりある動機となった。
6 年勤めた NTT を退職しました

NTT データ先端技術を退職した人の話

毎日見積書と WBS と納品書と請求書と、Excel 方眼紙の詳細設計書と格闘してた。 技術力を重視とか言いながらプロパー社員にコードを書かせようとしない会社の方針にも、svn も git も閉じられててガチガチに監視されたネットワークに繋がせておいてオープンソースがどうのと言う文化にも、手順や履歴を重視とか言いながらロクにバージョン管理システムを使おうとしない一部の同僚にも、プロジェクトマネジメント重視と言いながら「人月の神話」を読んだことがないどころか書名すら知らない親会社の自称プロマネの達人にも、本当に飽き飽きしていた。
4 年前、おれが SIer の片隅で、何者でもなかった頃

富士通を退職した話

例によって守秘義務があるので詳しくは書けないのだけれど、業務を行うツールはもちろん Microsoft Excel。
自分の仕事は言われたとおりに Excel シートに入力し、マクロを実行して成果物となるファイルを吐き出すことだった。
このマクロの挙動はとても怪しいものだったのだけれど、どうやら自分はこのマクロの修正はおろか、ソースを見ることもできない身分らしい。
富士通を退職した話

「いま、この辞めたい気持ちを逃したら、この会社に骨を埋めて、あそこにいる連中と同じになってしまうと思った。」
富士通を退職して思うこと

NRI(野村総合研究所) のインターンを 2 日で辞めた人の話

案の定,与えられたマシンはレッツノートでした。 机もそんなに広くはなかったです。ぼくは机の上にごちゃごちゃ色んなものを出して仕事をするのが好きなのですが,机の上は綺麗にしてねとか,他の人の領域にはみ出してるよとか(境界線があるわけではない),服装がラフすぎるよとか(書いてあった規定は守っている),スマートフォン机の上に出してるけど遊んでるのとか,色んなことを言われたような気がしています。
これ以上続けるのは無理だな,という結論に至りました。さすがに精神面での消耗が大きすぎました。
思うように仕事ができなかったり,本質的ではない(と思える)部分を注意されたりするのってかなり精神的にダメージを受けるんですね。
Japanese Traditional Big Company のインターンシップを 2 日で辞めるということ

ちなみに野村総合研究所のインターンシップは給料が出ます。

JTC は服装とか机の領域とか、形式的で無意味な部分にやたらと厳しいです。 社外の誰にも会うわけでもないのに、社内の人はサンダル禁止にするなど、規則の厳しい学校のようです。

偏差値の高い高校が私服で自由にしている一方で、偏差値の低い高校が規則でガチガチに縛るのに似ています。 要は、社員を信頼していないので、ルールでガチガチに縛るのです。

ルールを作ると、ルールが守られているか監視することで仕事をしている気になっている人間が出てきます。

JTC にいた頃、会社の人間の服装をチェックして周り、全体メールで

「だらしない服装で歩いている人がいます。本部長を見習って、服装を乱さないようにしましょう」

などと周知している人がいました。私はその人を「Prettier」と呼んでいました。

NTT 研究所を退職して SRE になった人の話

指揮系統ラインに加えて暗黙のライン外のステークホルダーも多く、調整に次ぐ調整が必要で何かと意思決定コストが大きいことでした。
計画がやっと承認されていざ実行となっても今度は報告資料、気付いたら次期の計画作成…と、内部資料作成に多くの時間を割いていました。
私も先頭に立ってネットワークの整備をしたり、Slack/GitHub/AWS の導入を進めて維持管理し、自分と周りの人が少しでも快適に、今風のやり方で仕事できるよう努力してきました。ところが、そのような部署独自のシステムはセキュリティインシデントのリスクと見なされ、セキュリティ部門からリスクをゼロにするためのルールが大量に課されます。
12 年勤めた NTT を退職しました


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